仏ニースで、革命記念日に起きたトラック突入事件の犠牲者を悼みプロムナードに置かれた花束などの周りに集まる人々(2016年7月17日撮影)〔AFPBB News〕 7月15日、トルコで2.26事件のようなクーデターが発生、直ちに鎮圧という報道がありました。この5月、大統領権限が強化され、実質的な大統領独裁制に近い形への移行が語られていた最中のクーデター蜂起とその失敗。 長年EU入りを希望しつつ、その見通しは立たず、他方で東南でシリア=ISILと境を接し、西では欧州圏と国境を挟みつつテロ被害も続くトルコでの今回の混乱。根は浅いものではありません。 他方7月14日には、日本では「パリ祭」として知られるフランス革命・バスティーユ牢獄襲撃事件記念日を祝うニースでの、大型トラックを用いた新しい形態の大量殺戮無差別テロ事件発生の報があり、2016年の世界史はきな臭い方向での動きが目につきます。 いずれの