白河と言えば白河の関。平安時代にこの地に下野国と陸奥国の関所が設けられたのが始まりで、「白河の関」は歌の枕詞になっています。短歌が好きな人は、「白河の関」は何か特別な響きがするはずです。また、人によっては江戸時代の白河藩主の老中、「寛政の改革」の松平定信公をイメージする人もいるでしょう。 日本は島国なので、物理的な陸の国境というものは存在しません。が、関西人視点から見ると白河は「ここから東北」と肌感覚で確認できる地域、つまり国内にある国境のような空気を覚えます。陸奥国との「国境」は、潜在的にはまだあるんだと。 写真は新白河駅ですが、ここはその「国境感」を満喫できる場所でもあります。 在来線ホームへ降りると、北行の東北仕様と南行の関東仕様の電車が同じホームでにらめっこしています。 現在の東北本線は、新白河駅で電車の運転系統が完全に分割されており、定期の旅客列車はすべて新白河でいったん乗り換え