中国の習近平国家主席は20日、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加を「積極的に検討する」と初めて表明しました。中国が直ちに参加することは難しいとみられますが、アメリカが離脱したTPPへの参加に意欲を示すことで、アジア太平洋地域での影響力を高めたいねらいがあるとみられます。 中国の習近平国家主席は20日夜、APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議で、日本などが参加して、おととし発効したTPPについて、「加入することを積極的に検討する」と述べ、参加に前向きな態度を初めて表明しました。 中国は、アメリカのトランプ政権が保護主義的な政策を進めるなか、自由貿易を推進する姿勢を強調していて、今月15日には、東アジアを中心に15か国が参加する、RCEP=地域的な包括的経済連携で各国と合意しています。 ただ、TPPは、関税の撤廃率が高いことや、貿易や投資のルールについても、国有企業に対する行き