あちらこちらで「SIビジネス」の先行きへの不安が語られている。現場のエンジニアはこの状況をどう捉えればいいのだろうか。いろいろな見方ができるだろう。2013年の初めに、このことを考えてみたい。『日経SYSTEMS』の見方は、「“卒SI”の発想で飛躍する時期が来た」である。 エンジニアに感じるのは「自信」と「閉塞感」 まず、ITを一般の人の目線で見てみよう。「これからの社会の発展に大きく寄与するものは何か」と問えば、多くの人が「IT」と答えるはずだ。さまざまな未来予測の中にITは確実に組み込まれているし、新ビジネスではITがビジネスそのものになっていることは珍しくない。一般の人が思い描くITのイメージは、「これからますます伸びる」である。 翻ってIT業界の中を見てみると、このイメージとのズレを強く感じる。元気な印象をあまり受けない。スマートフォンやタブレット端末は次々と発表され、新たなクラウ
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