東北・東日本大震災以降、あちらこちらで陰謀論が出回っている。中には荒唐無稽なものも多いが、中にはそうではない「かもしれない」ものもある。 陰謀論の多くは「政府が」というものであって、中には「東電が」または「電通が」といったものもあり、また複合的にそれらを組み合わせているものもある。 では、それらの多くが「聞く価値があるものなのか」というと、それもまた別問題であることは言うまでもない。 ■何故陰謀論がダメなのか まず、陰謀論とは何か、という点。 陰謀論の本質は、その「非証明性」にある。 陰謀論は当たり前のことながら「証明」されなければ、そもそもその存在自体が「非存在」であり続ける。 そして、多くの場合、その証明は「成されない」ままに、その陰謀論のみが独り歩きすることになる。 それは、「~であるのは、~の陰謀であるからだ」という形を取る(「陰謀」という呼称を使うかどうかは別として、そのようなニ