DV(ドメスティック・バイオレンス)は知っていても、デートDVはよく知らない――。 栃木県宇都宮市が中学生を対象に初めて実施したデートDVに関する意識調査で、こうした傾向が明らかになった。市では「身体的暴力だけが暴力ではない。デートDV防止出前講座など啓発活動をしたい」としている。 デートDVは、身体的暴力だけでなく、物を壊す、どなる、長時間無視する、携帯電話のメールを無断でチェックするなど行動監視のほか、金を借りたまま返さないなども含み、若者同士の恋人間で広がっているとされる。束縛と愛情を混同し、自覚がないままエスカレートする危険性も指摘されている。 意識調査は6〜7月に無記名アンケートで実施し、市内中学校8校908人(男子450人、女子458人)から回収した。 調査結果によると、「DV」についての知識を問う質問には66・6%が「どんなことか知っている」と回答したが、「デートDV」