東日本大震災と福島第一原発事故のドキュメンタリー映画について、「無人地帯」(予告編→http://www.youtube.com/watch?v=J4NLrlKKMVs)の藤原監督のつぶやきにいろいろ考えさせられたのでまとめました。 文中の見出しは、観客という立場のよたよたあひるがつけたものです。m(_ _)m
![藤原監督の【震災と「私的ドキュメンタリー」考】](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d7075fb7515b53c19f28883f0996be178d44f3e3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs.togetter.com%2Fogp2%2Fe0502ebba809a9ced8d4bddee60df517-1200x630.png)
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映画監督 山中貞雄 作者:加藤 泰キネマ旬報社Amazon『映画監督 山中貞雄』(加藤泰 著、(株)キネマ旬報社、1985)を読み終えた。 山中貞雄の甥でやはり映画監督であった著者が、膨大な資料収集と関係者へのインタビューを経て、8年がかりで書き上げた労作である。山中貞雄論の中でも、映画に入れ込んだ一人の若者としての山中貞雄と、彼を取り巻く1920〜30年代の「カツドウ屋」たちの熱気に満ちた交友関係を、ここまで生き生きと描いたものはおそらく他にはないだろう。*1 山中貞雄が映画人として生きた時代は、恐慌と戦争の時代だった。 1928(昭和3)年に治安維持法の改悪で思想言論の自由が制限され始め、企業の倒産や首切りが相次いで昭和恐慌が厳しさを増す中、1929(昭和4)年10月のニューヨーク株式市場暴落をきっかけに世界的大恐慌時代に突入する。小津安二郎の『大学は出たけれど』が公開されたのはこの頃
サンセバスチャン国際映画祭に登場した河瀬直美監督と長男・光きくん・6歳(読み方は、みつき。きは漢字。示偏に斤と書く) - Photo:Harumi Nakayama 河瀬直美監督のドキュメンタリー『玄牝-げんぴん-』がスペインで開催中の第58回サンセバスチャン国際映画祭で現地時間22日、公式上映された。自然分娩をテーマにしたドキュメンタリーとあって会場には妊婦の姿もあった。上映が終わった瞬間、温かい拍手を浴びた河瀬監督は「上映後、何人もの女性の観客が近寄ってくれて声を掛けてくれたのがうれしかった」と好反応に顔を紅潮させていた。 映画『玄牝-げんぴん-』場面写真 同作品は愛知県岡崎市で自然分娩を推奨している産婦人科医・吉村正が院長を務める吉村医院に、河瀬監督が16ミリフィルムを片手に約1年間密着したドキュメンタリー。院内に「古屋」と称する江戸時代の茅葺き小屋を移築し、そこで薪割りやぞうきん掛
(03/21)第121回 VIDEO ACT! 上映会 ~『ミサイル基地がやってきた 島で生きる』完成記念上映会~ 上映作品『ミサイル基地がやってきた 島で生きる』 (01/14)【報告文】第120回ビデオアクト上映会~複合差別に向き合う女性たち~ (01/11)第120回 VIDEO ACT! 上映会 ~複合差別に向き合う女性たち~ 上映作品『もっと真ん中で』 (12/01)ビデオアクト設立25周年記念・オムニバス映像企画『ニッポン・戦争・私2023』上映会 報告文 (11/23)オムニバス映像『ニッポン・戦争・私 2023』上映会 (09/30)締切日延期10/31まで。ビデオアクト オムニバス映像『ニッポン・戦争・私 2023』募集開始 (09/26)【報告文】第119回 VIDEO ACT! 上映会 ~半自給自足、半映画作りの日々~ (09/21)第119回 VIDEO ACT!
伝説のH&Bが半世紀前に描いた、永遠不変の権力の寓話。ジョージ・オーウェル原作『動物農場』、ついに日本解禁。公式サイトでは作品解説から、最新情報までお届けします。 ―「動物農場」との出会いから聞かせてください。 ハラス&バチュラーの「動物農場」が、ぼくの記憶にとどまっていたのは、ジョン・ハラスがつくったアニメーション技術の本があるんです(『アニメーション─理論・実際・応用─』ジョン・ハラス、ロジャー・マンベル著、伊藤逸平訳、東京中日新聞出版局、一九六三年)。ぼくがアニメーションの仕事をはじめたのは一九六三年ですが、そのころアニメーションの技法書といったら、このジョン・ハラスの本と、あとはロシアの本くらいしかなかったんです。ロシアの本はあまり役に立つことはなくて、ただ一点だけ、「言語的に面白いものが、映像的に面白いとは限らない」という教訓が書いてあって、それだけは印象に残ってるんですが。 ジ
伝説のH&Bが半世紀前に描いた、永遠不変の権力の寓話。ジョージ・オーウェル原作『動物農場』、ついに日本解禁。公式サイトでは作品解説から、最新情報までお届けします。 今、豚は太っていない。 アニメーション映画監督 宮崎 駿 今の世の中だと思えばいいんですよ、この映画が言っているのは。今、日本の労働問題で一番問題になっているのは、人材派遣会社とか臨時職員とか、労働者の多くがきわめて不安定な状態にさらされていて、一回社員になり損なうと、もうずっとワーキングプアの状態で、それは自己責任だってことになっているけど、そういう世の中っていうのは、「動物農場」の後半のあの豚さんたちがお金数えている状況とまったく同じ。あの「動物農場」のようなどぎつい形をとっていないだけ。でも実のこというと、人材派遣会社とか保育や介護の問題でもそうですけど、ちゃんと企業として儲けている人がいる。働いている現場は、ひどい低賃金
「ブラジルから来たおじいちゃん」*1が東京と横浜でアンコール上映されるそうです。大正元年生まれの紺野堅一さんは、1931年にブラジルに渡航します。その後、移民として生活します。そして、90歳になっても、日本とブラジルを行き来して、子ども・孫や、日系移民たちに会いにきていました。以下が作品紹介です。 不況まっただ中の日本から、出稼ぎのつもりで単身ブラジルに渡って73年。言葉もわからない土地で、10回も職業を変え、破産の憂き目にもあった。だが、諦めずに努力した甲斐あって、今ではサンパウロで悠々自適の暮らしをしている。 しかし、紺野堅一さんは家にじっとしているご隠居さんではない。紺野さんは、毎年日本にやってくる。それは日本にデカセギに来ているブラジル人たちを訪ねるためだ。日本在住のブラジル人の数は現在31万人を超え、増加と滞在長期化傾向にある。彼らの姿が、出稼ぎのはずがブラジルに定住するはめにな
私は批評家、ノンフィクションライターをしております。 最高裁は酒井法子主演、故・原田昌樹監督の裁判員制度広報用映画『審理』の配信及び公共施設での貸し出し、および上映活動の中止を決定したというニュースを知りました。 私はただいま、ライターとして原田監督の遺された言葉を集め、関係者の証言をいただいた本を作っております。 その過程で、原田監督の遺作である『審理』は癌で余命を宣告されていた中で、命を刻むようにして作っていった作品であることを知りました。毎日撮影が終わると、監督は自宅で倒れていたといいます。それでも、撮影現場の誰一人重い病気だと気づかなかったぐらい、気力を限界まで振り絞って作られたのです。 出来上がりは壮絶さのかけらも見せず、裁判を描いて、ここまで心がやわらかくなる映画が他にあっただろうかというようなテイストで、酒井法子演じるごく普通の主婦の視点で、裁判員制度に臨む人たちに、人が人を
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