「浜崎あゆみはバカじゃない」 《いくら嫌われても、あるべきものが、内面にきちんとあれば、それが理解された時、嫌われ度合いが大きいほど、振り子は次には逆に振れる。そう、「嫌い」から「好き」に大きく振れる。だから、自分の人生を全部暴露しちゃえ、いい詞が書けることは間違いないんだから、それで押していけという戦略をとった》(※3) この戦略の一環として、1998年12月28日、浜崎はニッポン放送のラジオ番組『オールナイトニッポン』でゲストパーソナリティーを務めた。放送を前に「浜崎あゆみはバカじゃない」とキャッチフレーズを打ち、テレビでも番宣を流した。はたしてこの放送は伝説となる。番組中、浜崎が嫌いという人たちが電話をかけてきて話をしたのだが、彼女は相手をすっかり共感させて泣かせてしまったのだ。その反響はすさまじく、翌日には浜崎の公式サイトの掲示板がパンクするほどであった。 ©getty 「衣装は変