さて、この「トランスジェンダー入門」という本は、2023年7月に集英社新書から出版された本です。 言うまでもありませんが、LGBT活動家側の本です。 ですので、この本をサンプルとして、私たちの主張を対比して、活動家側の主張がいかに性同一性障害(GID)当事者の思いと食い違っているか、を説明していきたいと思います。 この本が仕掛けてくる私たちへのいくつかの「攻撃」に対する、反論もありますし、また、この本が無視している「不都合な真実」の指摘もいくつかしていこうと思っています。 この本の主張が一から十まで嘘っぱちと主張するわけではありません。もちろんトランス当事者の「ある面」を捉えてこの本は書かれているわけで、それを否定するわけではありません。ただその主張があまりに「政治」に寄り過ぎ、またすでに是正の動きが始まっている「海外の傾向」に過度に依存しているものです。恣意的と言われても仕方ないような切