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ただし、こういった話において「ハヤテのごとく!」には大きな問題がつきまといます。それはすなわち、「『ハヤテのごとく!』という物語は、一体何がメインストーリーなのか?」ということです。ハヤテのごとく!という作品は、読者のほとんどが共有できるこれという主題が欠けているのです。 (中略) そのマンガの―――その物語の主題が何か。それは作品すべてを通して読み取っていくものではあります。ですが、雑誌に定期的に連載される媒体であるマンガにおいては、ある程度明確にしておく必要があるとあたしは思います。必ずしもわかりやすさがすべてではありませんし、物語の主題だけがマンガの魅力ではもちろんありませんが、主題がある程度明確になってくる―――主人公の目的が明確化されている方が、その後の展開が多様であっても、そこがぶれなければその多様さを受け入れやすいからです。 「ギャルゲコミカライズ手法とバランス感覚の欠如 -
昔、自分が書いた人工妊娠中絶にかんする記事を読み返していたら、みごとに途中で中断していて腹が立ったので、新たに書き下ろしてみる。一からまとめ直すので、べつだん、以前の記事を参照する必要はありません。 さて、そういうわけで書きはじめたはいいが、何から語りはじめたものか迷う。いろいろと複雑な倫理的問題が絡む話だけに、なかなか気軽に書きすすめることはできない。 しかし、そう、まずは最もありふれた、そして最も深刻な問いから始めてみることにしよう。つまり、「中絶は殺人か、否か?」。 書いてみてあらためて思うのだが、意味のない問いである。単に「殺人」とは何か、あるいは「人間」とは何かという定義の問題になってしまう。ある意味では殺人であり、またある意味ではそうではない、という程度のことしかいえそうにない。 問題は、それにもかかわらず、「中絶は殺人だ」とする意見が、世にあふれていることだろう。 いや、意見
その日、巨大組織ネルフを統帥する父ゲンドウから呼び出された碇シンジは、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオンへの搭乗を命じられる。 一度は困惑し、拒絶するものの、傷だらけになりながらエヴァに乗りこもうとする同年輩の少女を見て、かれは自分自身に語りかけた。「逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ」。 そして、恐怖と困惑を押し殺してエヴァンゲリオンに乗りこむのだった。長い物語の始まりである。 この『新世紀エヴァンゲリオン』第1話に対しては昔から賛否両論があるのだが、今回取り上げたいのは別のこと。 つまり、シンちゃんってただ働きですよね? ネルフからお給料もらっていないよね? ということなんですけど。 もちろん、ミサトのマンションに同居してはいるから、住宅は提供されているわけだけれど、それ以外にはとくに報酬をもらっているようには見えない。 たぶんミサトから生活費や小遣いは出ているでしょうが、そ
テレビアニメ『らき☆すた』が最終回を迎えた。 らき☆すた 1 限定版 [DVD] 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント発売日: 2007/06/22メディア: DVD購入: 3人 クリック: 133回この商品を含むブログ (214件) を見る この作品にかんしては、しばらく前にid:Shsgsさんと意見を交換したが、先方が多忙なため、話は途中で終わっている。しかし、実は、かれの言葉がいまでも気になっている。 かれは『新世紀エヴァンゲリオン』が終わってから『らき☆すた』が放映されるまでの10年間のアニメをまとめ、こう述べている。 新世紀エヴァンゲリオン Volume 1 [DVD] 出版社/メーカー: キングレコード発売日: 1997/07/19メディア: DVD クリック: 28回この商品を含むブログ (43件) を見る 少々感情的な物言いになるが、らき☆すたを掛け値なしに面白いとい
少なくとも、今まさに自分は価値の無い人間だ、自分の人生は無意味で辛いものでしかないという自己嫌悪感と戦っている人間には、自分で自分を受け入れろという言葉は、ある種の「切り捨て」でしか無いと思う。とりあえず、kaienさんがどうやって自己嫌悪感から抜け出したか、その経緯を知りたいです。 ――「「不幸」と「幸福」と」 聞きたいですか? ま、べつに話してもいいんだけれど、長くて暗くて退屈な話だよ。それに、まったく、自分でもうんざりするくらいよくある話でもある。 ぼくはふだん、日記では自分語りはしない。だって、仕事で失敗して怒られただの、今日の夕飯はチキンカレーだっただの、そんなことを書いてもおもしろくないだろうから。 ぼくの日記はエンターテインメントである。読んだひとがおもしろいと思わないだろうことを書く気はない。 ただ、まあ、今回は特別に自分のことを書いてみることにしよう。たまにはいいだろうし
誤って消してしまった記事ですが、メールで送ってもらったので再掲載します。感謝、感謝。 「もう一生男なんて信じない」。元ネタはここ。 きみの部屋には週2位の割合で夜中に遊びに行って、 返るのは次の日の昼頃だったりした。 眠くなったら安心してとなりで寝ることができた。 きみと話すことはいつでもとても楽しかった。 しばらく会わなかったときには、メールで「ねえ、私のこと覚えてる?忘れてないの?」 なんて送ったこともあったっけ。 彼氏にしたい人について本心を相談したこともあったね。親友だと思っていた。 でも結局きみにとってわたしはただの安全パイの女だったんだね。 きみに告白されたとき、「他に好きな人がいるの」、「きみの事は大事な友達のつもりだった」と言ったら、きみは裏切られた顔をした。 くやしい。もう一生男友達なんていらない。興味もない。もう男との友情なんて信じない。 視点を変えてみればこんな風だっ
更新が遅れています。インターネットの調子が悪く、更新はともかく情報収集ができないこと、資料の読み込みに時間がかかっていることが原因です。 こういうとき、最後まで書き上げてから順次アップすればよかったとしみじみ思うのですが、連載形式じゃないと意欲が持続しないんですよね。あうあう。 さて、ぼくが更新を休んでいるあいだにネットでは中絶問題が話題にのぼっているようです。これを機会に井上達夫曰く「日陰者的主題」であるこの問題に少しでも光があたることになればよいと思います。 それらのなかでも目を惹かれたのが「レイプされて出来た子供は堕胎して良いか」という記事。既に多数の言及がなされているようですが、ちょっとこの問題にべつの方向から光をあててみたいと思います。つまり、「レイプ」という行為をどのように定義づけるかということです。 上記の記事ではレイプされてできたこどもを中絶することにも問題があるという立場
いちせさんのところでみかけた、イーガン作品の読みやすさを巡る話。まあぼくもごく常識的に「イーガンを読むなら短編から」と思います。 ところで、SFにも読みやすいものとそうでないものがあることはよく知られていると思います。後者の作品が増えたことが「SF冬の時代」の呼び水になった、という見方もあるでしょう。 それでは、読みやすい作品とそうでない作品は具体的にどこがどう違うのでしょうか。いくつかの作品を挙げ、その最初のページだけを取り出して比べてみたいと思います(文章が途中で切れる場合はその前の段落でカットしています)。 まずは常識的に考えてあらゆるSFのなかでもいちばん読みやすくなくてはいけないはずのライトノベルSFから行きましょう。その物語は、このようにして始まります。 船尾の不吉な物音を聞くと、マージ・ニコルズは反射的に『隔壁閉鎖』のスイッチを押した。計器に目を走らせながら、右肘で傍らの男を
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