東京都青少年保護育成条例改正案可決の意味すること 2011年お正月企画第1弾は漫画研究家・永山薫さんに「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案」問題を取り上げていただきました。一年の計は元旦にあり、粛々と進んでいくこの問題へ、 心新たに臨みたいものです。 ■一体何がどうなったのか? 民主党の転向 前回の記事でお伝えした「東京都青少年の健全な育成に関する条例改正案」問題。結論からいえば賛成多数で可決されてしまった。なんでこうなったのかをお知らせしよう。 身も蓋もない言い方をすれば、政治は数合わせのゲームである。数さえ揃えれば、無理が通って道理が引っ込む。今回は最大会派である民主党が、これまでの「反対」の立ち場から、「賛成」の立ち場に鞍替えした結果、こうなってしまったわけだ。 もちろん民主党にも言い分はある。今回の改正案は前回の継続審議→廃案となった改正案とは別のものだし、前回に比べて改善