仮想の上肢を動かすサルのアバター(仮想の体、2011年10月5日提供)。(c)AFP/DUKE UNIVERSITY/KATIE ZHUANG 【10月10日 AFP】サルの脳に電極を埋め込み、このサルに「仮想アーム(腕)」でコンピューター内にある仮想の物体を動かさせたり、その質感を触覚させることに成功したとの研究結果が、5日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された。研究が進めば、いずれは重度のまひがある人たちも、物に触れる世界を再び取り戻すことができるかもしれない。 神経生物学を専門とする米デューク大学(Duke University)のミゲル・ニコレリス(Miguel Nicolelis)教授率いる研究チームは、2匹のアカゲザルを用い、脳の両半球に複数の電極を埋め込んで実験を行った。 実験でサルたちは、コンピューター画面上に表示された3つの物体に触ろうと、脳の力だけで「仮想アー