文在寅政権が破棄を表明した日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が11月に失効する。米朝の非核化協議も進まず、北朝鮮のミサイル発射実験はとどまる気配がない。協定の失効は、東アジアの日米韓の安全保障にどのような影響をもたらすのか――。協定の締結にかかわり韓国軍に太いパイプを持つ伊藤俊幸教授・元海将に聞いた。(ダイヤモンド編集部特任編集委員 西井泰之) GSOMIA締結の契機は 韓国軍が協力を求めてきたから ――韓国のGSOMIA破棄表明後も、北朝鮮はミサイルの発射実験を続けていますが。 10月2日に発射されたのは、射程が2000キロ以上の中距離弾道ミサイル「北極星3型」とみられます。