男子テニスの世界ランキング9位、錦織圭(27)=日清食品=が右手首のけがのため、28日開幕の全米オープンをはじめ、今季の残り大会をすべて欠場する方針が16日、明らかになった。錦織のマネジメント担当が発表した。来季の復帰を目指すという。 錦織は出場予定だった米シンシナティでの大会のサーブ練習中に右手首に痛みを覚え、大会を欠場。精密検査で右手首の腱(けん)に裂傷が見つかったという。現時点で手術はしない方針。 錦織が長期間、ツアーから離脱するのは、2009年に右ひじを手術したとき以来。14年9月から維持してきた世界ランキングのトップ10から陥落し、大幅に順位を落とすことになる。 プロテニス界は世界ランキングを維持するために、選手が「過密日程」での大会出場を強いられる現状がある。特に今年は男子の4大大会の優勝経験者ら一線級が相次いでけがで長期休養を強いられる事態になっている。(ロンドン=稲垣康介)