オリンピックの聖火台は、熱気球でパリの空を飛んでいるのだろうか。そして2週間にわたって飛び続けるのだろうか。パリオリンピックの開会式を見た人は、このような疑問を抱いたかもしれない。 簡単に説明すると、聖火台は日中は地上に置かれており、日没とともに空に浮かぶ。ただし、地面とはつながっている。 聖火台は高さ30mで、“炎”の輪は直径7m。日没から午前2時まで、地上60m以上の高さに浮き上がる。従来型の熱気球のように見えるが、実際はそうではなく、炎のように見えるものは100%電気で実現している。 通常、聖火台はオリンピックのメインスタジアムに設置され、大会期間中、地上で炎を明るく燃やし続ける。しかし、パリの式典は多くの点で異なっていた。選手らはスタジアムに歩いて入場するのではなく、セーヌ川を下る船で移動した。 聖火は、フランス人選手や他国の選手らが手渡しでリレーし、有名なルーブル美術館近くのチュ