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ブックマーク / www.ringolab.com (162)

  • 日本文化の論点 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日文化の論点 書のいう日文化最大の論点とは「AKB48」なのだが...。 能動態と受動態の中間としての「中動態」として人間をとらえることが現代社会を読み解く切り口だという論が光っている。それは自分が対象に働きかけていると同時に自分もまた対象になっているような状態のこと。 ビジネスマンは人間を、マーケティングの対象として、あるいは、マスメディアの受け手として、受動的な存在とみなす傾向がある。だが情報技術を使いこなす現代の人間は、自ら情報を発信してメディアになったり、さまざまな社会的活動に参加したり、半ば能動的な存在でもある。 中間的な存在としての人間の社会論、文化論を語るにあたって、「日的想像力」や「情報技術」というキーワードを説明するのに、AKB48ブームをめぐる諸現象を研究するといいというのが著者の考え。「リトル・ピープルの時代」では仮面ライダーでありウルトラマンだった役割を今

  • コクヨの1分間プレゼンテーション - 情報考学 Passion For The Future

    ・コクヨの1分間プレゼンテーション この凄くいいな。 私は先日、社内の新人研修で「プレゼンテーション」の講師をつとめた。私が社内で一番講演やスピーチの数をこなしているだろうということで選ばれたわけだが、自分だけが体得した暗黙知を、他人に伝達可能な形式知にまとめるのは大変な作業だった。あの研修の前にこのを読んでいれば相当参考になったなあ、共感できる内容が多い。カリスマではなくても聴く人にちゃんと伝わり、そして動かすプレゼン術の基が解説されている。 プレゼンで大事なのはだらだら話さないこと。情報を圧縮すること。取捨選択能力、文章構成力、キーワード力をフル活用して、長い話も1分にまとめる。具体的な時間配分も推奨されている。 疑問を投げる (15秒) 興味 何だろう? 結論を述べる (10秒) 驚き へぇ~ 理由を説明する(35秒) 納得 なるほど! これがコクヨの1分間プレゼンテーションだ

  • 世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 - 情報考学 Passion For The Future

    ・世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析 2009年ごろに始まったヤンキー文化の研究は、細々とながらも脈々と続いてきて、深まっているなあと実感できる。かつてナンシー関は日人はミーハー、オタク、ヤンキーの3つに分類できるという名言を残したが、日には地方を中心に半端ではないボリュームのヤンキー指向層がいる。ヤンキーそのものではなくても、EXILE、浜崎あゆみ、YOSAKOIソーラン節、矢沢永吉、B'z、金八先生、ドン・キホーテなど、ヤンキー的なものをあげ始めたらきりがない。これは、なぜ日人のマジョリティが、ヤンキー的なものにひきつけられるのか、そもそもヤンキーとは何かを分析した。 ツヨメでチャラくてオラオラなヤンキー。著者はヤンキー文化が「互いに「舐められない」ことを目指してキテレツ要素をどんどんため込んでいった結果、あのようなバッドセンスが成立する」と指摘する。 「ツヨメとは目

  • 蕎麦屋の常識・非常識 - 情報考学 Passion For The Future

    ・蕎麦屋の常識・非常識 「せいろがなくて、ざる蕎麦から品書きが始まり、それが最も安いメニューの場合は、店の人に質問する。 「ざる蕎麦には、海苔がかかっていますか?」 かかっているとの返事だったら、ざるは頼まず、てんぷら蕎麦とか、玉子丼などを注文する。海苔をかけたら、蕎麦の風味はわからなくなってしまう。そういうメニューしかないということは、蕎麦の風味がわからない店だと判断せざるを得ない。」 と、蕎麦に徹底したこだわりをもち蕎麦ソムリエ講座などを手掛ける著者が、「新蕎麦は最高!」は嘘。当は2,3か月経過した方がうまい。どうして「蕎麦つゆにどっぷり浸してはいけない」のか?。「そばはのどごし」で味わうべきか?。「挽きたて、打ちたて、茹でたて」が必ずしもうまいわけではない。など、蕎麦の常識を検証していく。 今に続く更科・砂場・藪の「江戸三大蕎麦」や蕎麦の歴史解説や、蕎麦産地を訪ねての農作物としての

  • スピーチの奥義 - 情報考学 Passion For The Future

    ・スピーチの奥義 「寺澤 芳男 1931年、栃木県佐野市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。野村證券副社長、MIGA初代長官を経て、'92年、日新党の細川護煕代表の要請により参議院議員に立候補、当選。以後、経済企画庁長官、参議院外務委員長、東京スター銀行会長などを歴任する」という経歴の著者。 これだけの肩書を持っていれば、スピーチなんて何をしゃべってもいいだろうと思ってしまうのだが、 「しかし選挙演説やビジネススピーチの場合、ときとして聴衆の「あなた誰?」的な猜疑心を一身に受けながら話さなくてはならないこともある。これは難しい。自分自身がどういう人物であるかを語りながら聴衆の猜疑心を解いていく文脈が求められる。でないと聴衆は耳を傾けてくれないのだ。」 という苦労も語っており、肩書のある人も、ない人もスピーチの苦労には似たところがあるのだなと感心。講演者としても人気を誇る著者が語るノウハウは

  • リトル・ピープルの時代 - 情報考学 Passion For The Future

    ・リトル・ピープルの時代 とても面白い。虚構の時代から拡張現実の時代へ。ユニークな社会文化論。 シリーズ最新の仮面ライダー フォーゼは、初代仮面ライダー世代の私からみたらとにかくヘンだ。バッタみたいな仮面ではなくて、ロケットみたいな被り物を被っている。昔だったら正義の味方ではなくてショッカーの怪人の一人のような外見だ。ストーリーもシリーズ初の学園物で異色の展開。主人公はリーゼントに短ランのツッパリ風だが、転校してくるや「全校生徒と友達になってやる」と宣言して皆に呆れられる。空気の読めない主人公をアメフト部長一派がリンチしているとモンスターが現れる。主人公は友達が持っていたフォーゼドライバーを装着して、仮面ライダーに変身し、怪物を倒す。そして仮面ライダー部を結成して学園の平和を乱すゾディアーツと戦う日々が続いていくことになる。 ・仮面ライダーフォーゼの教科書 仮面ライダーはシリーズ作品として

  • 戦略力を高める ―最高の戦略を実現するために - 情報考学 Passion For The Future

    ・戦略力を高める ―最高の戦略を実現するために 著名な経営コンサルタントが書いた「戦略力」=「あるべき姿に至る海図を描きつづける力」の指南書。実際の企業例、ケース演習つき。コンパクトに明解に戦略の基がまとめられている。「戦略上の○○といえばこの○つです」のような整理がわかりやすい。 たとえば「戦略力」は4つの素力から構成される。 1 環境を読む 2 あるべき姿を描く 3 自分を見つめ直す 4 道筋をつくる あるべき姿ってなんだろう?と気になるが、それはずばり 1 自社が世界一になれる部分 2 情熱をもって取り組めるもの 3 経済的原動力になるもの の3つの要素を同時に満たすものと定義されていた。そして 「何のために何を成すのか、Whatを実現することの意味の中に、企業の営利を超えた何か大切なものを含んでいるか否かは、後のち、そのWhat実現に向けた遂行力を大きく左右するかもしれない。近年

  • ビジネスマンのための「行動観察」入門 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ビジネスマンのための「行動観察」入門 大阪ガス行動観察研究所所長 松波晴人氏による実践的なビジネスエスノグラフィー。 企業が顧客のニーズを知るには、アンケートやグループインタビューという一般的な手法がある。 「しかしいま、こうした従来の方法だけでは画期的な製品やサービスを提供するのに限界が見えてきた。それはアンケートやインタビューだけでわかるニーズは、顧客が自分で言語化した「顕在ニーズ」だけだからだ。そこで、実際に顧客の行動(経験)を観察して、まだ顧客自身も言語化できていない「潜在ニーズ」にいち早く気付き、顧客に価値のある「経験」を提供することが重要となってくるのである。」 行動観察では観察、分析、改善の3ステップを踏みなさいという。 このが抜群に面白いのは、理論ではなくて第2章「これが行動観察だ」である。実際に著者らが実施した企業の行動観察による改善プロジェクトが、ドキュメンタリタッ

  • つながり進化論―ネット世代はなぜリア充を求めるのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・つながり進化論―ネット世代はなぜリア充を求めるのか ネット世代のつながりを元NTTサイバーソリューション研究所長が分析した。 現代の若者の人間関係を読み解くには「つかず離れずの人間関係」と匿名性と親密性が両立する「親密な他者」がキーワードだとしている。 「他者に気を遣わず、自分は安心できる」 「孤独でないことを確かめ、偶然のつながりに喜びを味わう」 たとえばスターバックスは、他のお客がいっぱいいる中で、個人的に話しかけられることはない空間になっている。そこでは店員からマニュアル対応されることがむしろ快適である。「他者に気を遣わず、自分は安心できる」と「孤独でないことを確かめる」ということが同時に実現できる。MixiやTwitterといった人気のサービスも、つかず離れずの距離感がポイントになっていると著者は言う。 「「つかず離れず」のつながりは90年代からの若者の特徴である。数あるサービ

  • あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法 - 情報考学 Passion For The Future

    ・あなたの表現はなぜ伝わらないのか―論理と作法 話すこと、書くこと、伝えることの基要素を整理する教科書的な新書。感情や意志の伝達の原理と効果的な方法論を教える。 コミュニケーションには効率性と効果性のふたつの面があるという話が面白かった。 「伝達には効率と効果が大事である。ここで効率は量の問題で、これは費用と時間で計られるものである。費用も時間もかからないのが効率的な伝達手段である。たとえば、会いにいって要件を済ますより、メールで済めば費用も時間も少なくて済む。つまり、効率がいい。一方、効果は質の問題で、これは伝達目的がどのように達成されたかで計られるものである。メールで用事が済んでも、相手の感情を害してしまったら、メールでの伝達は効果的ではなかったことになる。」 効率性では電子メディアは最高のメディアである。瞬時に何百人でも何千人にでもメッセージを送り届けることができる。しかし電子化効

  • グローバル・イノベーション 日本を変える3つの革命 - 情報考学 Passion For The Future

    ・グローバル・イノベーション 日を変える3つの革命 著者 藤井 清孝氏は、マッキンゼー出身でハーバードMBAを取得し、ケイデンス・デザイン・システムズ日法人、SAPジャパン、ルイ・ヴィトン・ジャパンなど外資系企業の代表を歴任、現在は電気自動車の充電インフラ企業ベタープレイス・ジャパンの代表をつとめる人物。 「世界をみてきたからこそわかる、日来的な強さ」をベースに日の産業に必要なイノベーションを3つ(ビジネスモデル、ガバナンス、リーダーシップ)語る。 「近年、ものづくりのパラダイムが世界レベルで大転換してきている。これはデジタル化がビジネスのあらゆる側面に深く浸透してきていることに起因する。従来のハードウェア生産局面での付加価値が加速的に減少し、ソフトウェア、標準化、ユーザー・インタフェースなどを制した企業に富が集中し始めているのである。このような環境下では、個々の要素技術に強い

  • ドラッカー名著集1 経営者の条件 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ドラッカー名著集1 経営者の条件 ドラッカーの名著『経営者の条件』(原著1964年出版)の最新訳。英語の原題は「The Effective Exective」である。経営者の条件と訳されているが、『できるエグゼクティブ』のである。ドラッカーは上司に命じられたこと以上の仕事をする人はすべてエグゼクティブであると言っている。狭義の経営者よりも読者層は広い。 名言、名文が満載のだが、マイベストのセンテンスを並べてみる。 ひとつめはドラッカーといったら、やはり「真摯さ」である。このにも出ていた。 「人間性と真摯さは、それ自体では何事もなしえない。しかしそれらがなければ、ほかのあらゆるものを破壊する。したがって、人間性と真摯さに関わる欠陥は、単に仕事上の能力や強みに対する制約であるにとどまらず、それ自体が人を失格にするという唯一の弱みである。」 仕事に全身全霊を傾けて、仲間と心から笑ったり泣

    yukio2005
    yukio2005 2010/09/07
  • ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 「地球上に生命が誕生してから約20億年間、生物は死ななかった。ひたすら分裂し、増殖していたからだ。ではなぜ、いつから進化した生物は死ぬようになったのか?」。 高等生物は放っておくと寿命がきて自ら死んでしまう。遺伝子にプログラムされた細胞の死=「アポトーシス」の視点から、ヒトの死を考える。新書で一般向け読み物だが、科学から倫理・哲学的意味にまで踏み込む深い内容。 「細胞は、内外から得たさまざまな情報─周囲からの「あなたはもう不要ですよ」というシグナルや、「自分は異常をきたして有害な細胞になっている」というシグナル─を、総合的に判断して"自死装置"を発動するのです。」 ヒトの手も指の間の細胞がアポトーシスで死んでいくことで形成される。カエルやチョウぼ変態も不要になった細胞が死んでいくことで実現されている。「細胞を大めにつくって、不要な部分をアポトーシス

  • 迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか - 情報考学 Passion For The Future

    ・迷惑な進化―病気の遺伝子はどこから来たのか これは抜群に面白い。 ガンや糖尿病など遺伝が関係する病気は数多い。なぜ人類は進化の過程でこうした病気をなくすことができなかったのか。進化とは有害な遺伝子を淘汰して、役に立つ遺伝子だけを残すという取捨選択のプロセスではなかったのか?。気鋭の進化医学者が進化の仕組みについての最新の科学的見解を披露する。 「ある時代での「進化による解決」は別の時代の「進化による問題」となりうる。とりわけ、進化によって体を適応させようとしてきた環境に、もはや住まなくなったという場合には。」 氷河期を生きた人類は寒さに対応するため水分を排除し糖分を蓄積する必要があった。高血糖ならば血が凍りにくいから厳寒期でも生存率が高まった。ところが気候が温暖化し、料も豊富になると高血糖は生命に危険を及ぼす糖尿病として人類を悩ませることになった。現在の人類の遺伝が原因の疾病の多くが、

  • なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか 記憶と時間の心理学 なぜ年をとると時間の経つのが速くなるのか?。10歳の子供にとって1年間はこれまでの人生の10分の1だが、50歳の人間には50分の1に過ぎない。だから年をとるにつれて時間は短く感じるようになる。これはジャネの法則と言われる有名な説だが、主観的描写に過ぎず、説明ではない。 加速する時間については 1 望遠鏡効果 一般に人は過去の出来事に実際より最近の日付をつけることが実験でわかっている。 2 レミニセンス効果 年少の頃は「はじめて」で印象的な出来事が多く、利用できる時間標識が多いため想起する量も多く、結果として最近の事だと感じてしまう。 3 体内の生理時計のリズム 体内メトロノームが加齢にともない減速していく。 が当の原因であると著者は心理実験データを根拠に解説している。記憶と想起にかかるバイアスの種類と原理がよくわかった。 あ

  • 「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム - 情報考学 Passion For The Future

    ・「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム 戦闘という極限状態における人間の心理と生理メカニズムを「戦争における「人殺し」の心理学」の著者で元米国陸軍士官学校教授のデーヴ・グロスマンが語る「戦士学」。前作に匹敵する中身の濃さとボリューム。 現実の戦闘はドラマのようにかっこよくはいかないものらしい。たとえば第二次世界大戦時の米兵の四分の一が尿失禁の経験があると認め、八分の一は大失禁したと認めている。激戦を経験した兵士の半分が尿を漏らし、四分の一が大便を漏らしたと認めている。9.11テロにおいても生存者の大半が大小失禁をしていた。 戦闘は人間の心身を追い詰める。兵士の心拍数が175回/分を超える「黒の状態」になると、肉体的精神的に緊急時の身体反応モードに移行する。身体が自動操縦モードになって反射的に撃ってしまうことがある。トンネル視野になって視野が狭くなり、選択的聴覚抑制が起きて銃はポン

  • 100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 - 情報考学 Passion For The Future

    ・100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 グローバルで物事を考えたいなら読む価値あり。ジャック・アタリあたり(洒落じゃないよ)が好きな人は必読。 #個人的には久々にむさぼるように読んだ。 各国政府、軍機関、多国籍企業、ヘッジファンドなどを顧客に抱え、「影のCIA」と呼ばれるインテリジェンス企業ストラトフォーのCEOジョージ・フリードマンが書いた長期未来予測。文字通りの100年の計である。著者に言わせれば2008年の金融危機などありふれた景気循環の山にすぎない。 主な予測は以下の通り。 ・21世紀はアメリカの時代になる。 ・日、トルコ、ポーランドが新たな覇権国として台頭する ・意外にも中国が世界的国家になることはない ・海洋、そして宇宙を制する者が覇者となる ・2050年頃に勃発する世界戦争は宇宙戦争である ・21世紀後半のアメリカの脅威は隣国メキシコである 10

  • 雌と雄のある世界 - 情報考学 Passion For The Future

    ・雌と雄のある世界 分子細胞生物学、分子遺伝学、発生生物学の最先端で、生物の生殖について解明されてきたことが、一般向けに整理されている。 「雌と雄のある生物では二種類の細胞、体細胞と生殖細胞がある。体細胞はひたすら同じ遺伝情報を分かち合いながら分裂増殖し、生殖細胞は遺伝情報の多様性をつくり出す。」という基原則がある。 実は雌だけでもどうにかなるそうで、クローン技術を使えば雄がいなくても子供をつくることができてしまう。細胞が増えるというレベルではふたつの性は不要なのだ。しかも男性を決定するY染色体は、かなりの速さで衰えていて、これから10万年から20万年後には消えてしまう可能性があるらしい。 プラナリアという面白い生き物の特異な生殖が紹介されている。この生物は温度によって有性生殖と無性生殖を切り替える。餌によっても切り替わる。栄養条件がよいときは無性生殖でどんどん増え、栄養状態が悪くなると

  • 人は勘定より感情で決める - 情報考学 Passion For The Future

    ・人は勘定より感情で決める 今年は行動経済学が大流行した。人間の不合理性を明らかにするものが多くてどれも興味深い。しかし多くは学者が書いたものだから、読んだあと仕事にどう活かす?が問題だった。その点、このは日産の現役マーケターが書いている。行動経済学の諸理論を、実際のビジネスシーンにどう応用するか、実践のヒントが多数示されている。学者のとは一線を画する実用指向が特徴。 たとえばメールの書き方。同じ事実を伝えるにしても、 「調査で4人に3人が選ばなかったことがわかった」 「調査で4人に1人は選んだことがわかった」 前者だとネガティブな印象、後者だとポジティブな印象になる。物は言いようである。人間の心理バイアスをうまく利用して、交渉を有利に進めたり、対立をうまないですます方法が、数十個の理論に基づいて、提案されている。オークションで同じものをより高く売る説明文の書き方(しかも詐欺的でな

  • 人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則 - 情報考学 Passion For The Future

    ・人を助けるとはどういうことか 当の「協力関係」をつくる7つの原則 面白いだ。おすすめ。 「相手の役に立つこと」を社会心理学的に探究した「支援学」の大家の。 著者によれば、助け合いの秘訣とは「社会経済」と「面目保持(フェイスワーク)」を理解することだ。社会において助ける人間は感情的に一段高い場所にいて、助けられる人間は一段低い場所にいる。この不均衡が互いの求めていることを見えなくするのだという。感情の帳尻合わせが良好な支援関係には必要なのだ。 「どんな種類にせよ、関係を築くためには、社会経済や面目保持という文化的なルールに敏感であることが求められる。人はそれぞれの関係から何かを得ており、それが適正だと確信できるように。人生という日々のドラマの中で、人は自分の面目や他人の面目がつぶれないように役を演じている。成長するにつれて、われわれは無数の状況への対処法を学ぶ。どの状況も役者や観客の