将軍と側近 (新潮新書) 作者: 福留真紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2014/12/17メディア: 新書この商品を含むブログ (4件) を見る Kindle版もあります。 将軍と側近―室鳩巣の手紙を読む―(新潮新書) 作者: 福留真紀出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/06/19メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 内容(「BOOK」データベースより) 時に将軍の振る舞いに戸惑い、時に老中のバカさ加減に憤る―。家宣・家継・吉宗ら徳川将軍三代に仕えた儒学者、室鳩巣。彼が残した手紙には、政権や社会への批判、皮肉、嘆き、賞賛、喜びが、素直に記されている。最高権力者である将軍と、取り立てられた側近、実務を支える官僚たちが織りなす世界は余りにも人間臭い。いつの世も変わらぬ生身の人間と政治の有り様を、新進の歴史学者が生き生きと描き出す。 江戸時代の政治システムって、
山白朝子さん(いまだに乙一、と呟いてしまう)の短編集「私の頭が正常であったなら」を読みました。 喪われた人を想う短編集、と言ったらいいのでしょうか。 読みながらずっと、死と私を隔てるものについて考えていました。 冒頭の『世界で一番短い小説』は、ある日突然見知らぬ幽霊を見るようになってしまった夫婦の物語。 唐突に姿を見せる、見知らぬ中年男の幽霊。 理系の夫妻は彼の出現パターンを調べ、心霊現象の再発防止を図るのだが…。 あらすじはこんな感じ。 お祓いや神頼みではなく表計算ソフトで幽霊の出現パターンをリスト化、自分達の行動と照らし合わせて幽霊に取り憑かれたのはいつか?と調査していく過程がコミカルで面白い。 そうしてラストにふっと紛れ込む、喪われた者を愛おしむ気持ち。 魂はどこに宿るのか?私たちがお墓参りをしたり、死者を悼んだりするのは、喪われた人たちに側にいて欲しい、見ていてほしいという願いが込
加藤秀行さんの『シェア』を読みました。 コンサル会社勤務、現在はバンコク在住という著者の経歴が上手く生かされていて、とっても「今」な物語でした。 物語のあらすじ 『シェア』は表題作の「シェア」、「サバイブ」という2編の中短編が収録された物語。なお「サバイブ」は文藝界新人賞受賞作だそうです。 「シェア」の主人公はバツイチの中年女性ミワ。 元ダンナはネット系ベンチャー企業の社長。彼女自身も元はその会社のデザイナーだった。結婚するときに会社の株を指輪代わりに貰い、離婚した今は株を買い戻したい、とダンナから定期的に迫られている。 今はコードを書きながら、ベトナム人の若い友人ミーちゃんと、賃貸型マンションのほぼワンフロアを貸し切って、外国人向けの民泊ビジネスを行っているミワ。 ミワと、彼女の目を通した友人ミーの逞しさ、輝かしさ。 それからミワが抱える寂しさの根底がテーマの物語だ。 下のリンクから冒頭
時折、本に取り憑かれてるんじゃないかと思うことがある。 お風呂上がりに下着を着て、髪を拭きながら、パジャマを着ると汗をかきそうだから少しだけ本を読もう…なんて傍にある一冊を開く。 気がつくと下着姿のまま、濡れ髪で本を一冊読み終えている。 変な姿勢で、体は冷えてカチカチである。 風呂場に雑誌や文庫本を持ち込むと、あっという間に1時間が過ぎお風呂のお湯が水になっている。 本を読みだすと周りが見えなくなってしまう、というのが私の悪い癖だ。 子どもの頃はこれが原因で遅刻をしたり、門限を破ったりしていた。 本に没頭しているときは人の声も聞こえなくなるので、返事も出来ない。 親や友達からはよく怒られた。 子どもが産まれてからは流石に危険が危ないので物音には気づけるようになったが。 本を読むのはすごく良いことで、子どもにも推奨しなくてはいけない、という世論がある。本当にそうだろうか?実は私は懐疑的である
「面白かった!」と思える本に出会うのはたやすいけれど、人生を変えるほどの衝撃を与えられることはめったにない。ネットでよくオススメされている本は悪くないけれど、優等生的すぎる。人生が本で変わるのはもっと生々しい、読んでいて声が出るような体験だ。 ask.fmで「影響を受けた本は何ですか」と質問いただくことも多かったので、私の人生を変えてしまった30冊の本をリストアップした。私の人生を変えた本で、もしかするとあなたの人生も変わるかもしれない。できるだけ無料版の文献へURLを貼ったので、いますぐ手元で楽しんでくれたら嬉しい。 日本文学 海外文学 読者を選ぶ変わり種 おわりに 日本文学 ちいさいモモちゃん (講談社文庫) 作者: 松谷みよ子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2011/11/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (16件) を見る 読書初
おかしいのはオレたちなのか?ニッポンか。 元ライブドア社長のホリエモンと、元2ちゃんねる管理人のひろゆき、“時代の寵児”ふたりが、格差社会・政治・裁判・メディア・お金・IT・教育からAV・風俗までニッポンの“ヘン”を語り尽くす。 2人の行動はいつも、”常識はずれ”、”身も蓋もない理論”などと解釈され1人は刑務所に入って、1人は書類送検されて裁判まみれに。 だが、彼らの核心をついた提言や鋭い弁舌に敵も多いながらファンも多いのも事実。 そんな二人がありとあらゆる社会問題を語り合った対談本がこの本である。 刺激的な2人による刺激的な内容となっている。 「ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」」のここが面白い マンションの価値の幻想 堀江 俺が「住宅を買うなんて、絶対にバカバカしい」とブログに書いても、本気で反論してくる人がいるの。これは感情とか宗教みたいなも
このレストラン、老眼鏡紳士がおもてなし! 新鋭オノ・ナツメが贈る作品。 オトナの"小さな恋のメロディ"が聴こえてくる。 元気娘ニコレッタが出逢ったのは、従業員は老眼鏡紳士のみ(女性客に大人気)という少し不思議なお店で...。 優しいクラウディオ、小言の多いルチアーノ、モグほっぺのジジ、豪気なテオ。 ローマのレンスランで起こる、ヒロインのニコレッタを中心とした物語。 ほろ苦い大人な味な温かみがあるお話。 全一巻で完結。 読み終わったあとは、人に優しくなれるはず。 (出典:『リストランテ・パラディーゾ』) 「リストランテ・パラディーゾ」の見どころ 少女・ニコレッタ ニコレッタは21歳。 15年前、両親の離婚後に母親に引き取られたがしばらくすると田舎のおじいちゃんの家に預けられて育てられた。 母親に何故一緒にいられないかの理由を聞くと「どうしても好きな人がいるけど、その人はバツイチが嫌で、だから
ここのところ色々忙しくてブログの更新をさぼり気味だったので、ちょっと気合いれなくては...。 私の趣味としては読書という大きい柱があるのだけれど、ここ1,2年その読書に妙な傾向が出てきている。その傾向というのは、特に楽しくもないのだけれどこの本読んでおいた方がいいかな、ということで読んでいる本だ。 一般的に趣味というと楽しいから続けるのが当たり前のはずだが、「あれ、何で私はこんな難解なことが書いてある本を読んでいるのがろうか?まぁいいか」と一人でブツブツ言いながら読んでいたり、本によっては読めずにギブアップしたりしている。 動乱のインテリジェンス (新潮新書) 作者: 佐藤優,手嶋龍一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (9件) を見る 佐藤優さんと手嶋龍一さんの対談本。対談本好きな私としては、二
又吉の『東京百景』を読んだ。 東京百景 (ヨシモトブックス) 作者: 又吉直樹 出版社/メーカー: ワニブックス 発売日: 2013/08/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (15件) を見る 本屋でふと手にとってみたというのが正確なところではある。それに告白すると半分くらいしか読んでいない。全部読むには私の又吉への愛が足りない。つまり好みの文章ではないということだ。だから彼の出世作の『火花』も読んでいない。 雑誌に掲載された時にパラパラっとページをめくってみて、「あーなるほどね」で終わった。とても雰囲気のある作品だと思う。嫌いというより、要は「ピンとこない」ということなのだが。 でもこのエッセイを読んでいるとこの又吉と言う人は、相方の綾部よりもずっと我が強い人なのではないかな?と感じた。かなりゆるぎなく自分があるタイプなので他人に流されないというか、他人と交わる気がないとい
1冊で人生が変わるなどと思うな、と誰かがお説教していた記憶があるので、 ここ増田で今年読むべき50冊を募集したいと思います。 あなたの人生に一番インパクトを与えた1冊を教えて下さいませんか。 ジャンル不問! (でもあんまり高価すぎない本のほうがいいかも。Kindleの本でもダイジョーブです) ご協力に感謝しながら、並べてみました(ありがとうございます)作業中です城平京『名探偵に薔薇を』筒井康隆『エディプスの恋人』(『家族八景』『七瀬ふたたび』)ティムール・ヴェルメシュ『帰って来たヒトラー』沼正三『家畜人ヤプー』レオナルド・サスキンド『宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す』佐藤優『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』『獄中記』岩波文庫編集部『世界名言集』リチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』蓮實重彦『反=日本語論』宮崎駿『風の谷のナウシカ』(全7巻)谷崎潤一郎『春琴抄
複数の本に書いてある内容が、たまたま一致したり、それぞれお互いを補完するような内容になっているときがあります。読書家の皆さまなら一度は経験があると思うのですが、読書をしていて感動する瞬間のひとつですね。 今回書くことは、正直術でもなんでもないけど、適当に数冊読んでみる=数を打つことで得た読書体験の話。 「何を読んでいいかわからない」匿名ダイアリーの記事とか「読まなくてもいい本」の読書案内 ――知の最前線を5日間で探検するとかが話題になっているので、それに反して書いている部分もあります。*1 私は出かける鞄ごとに本を入れ常に4,5冊同時進行しているのですが、最近読んでいる本全てで、同じタイミングで同じようなワードが出てきて、おっ!と思って。「神の導きか」みたいになりました。 その本というのが、竹本健治『匣の中の失楽』・苫米地英人『成功への思考法』・京極夏彦『姑獲鳥の夏』・心屋仁之助『「好きな
電子書籍を作ろうという方は、日頃から Kindle本を買って読書されていると思いますが、なじみのない方のために Kindle本の購入方法について説明します。 Kindleストアのある Amazonで買い物をするときは、Amazon のアカウントを取得してサインイン(入場)します。購入には、クレジットカードの登録が必要ですが、Amazonギフト券 チャージタイプ(直接アカウントに残高追加) を購入後、クレジットカードの登録解除をすると残高以上の買い物はできないので使いすぎ防止になって安心です。 クレジットカードをお持ちでない場合は、コンビニで売ってる Amazonギフト券を購入してアカウントに残高をチャージしておく方法もあります。 アカウントサービス > Amazonギフト券を登録する (※ Amazonへのサインインが必要です) パソコンで Kindle本を買う ウェブブラウザで Amaz
なぞなぞです。あなたは今、経済的な悩みを抱えています。具体的にいうと、収入が少ないせいか、なかなか貯金ができません。 さて、そんなお悩みを解決したいと思ったとき、あなたが読むのは次のA~Eの5冊のうちどれですか? A 『年収200万円からの貯金生活宣言』 B 『松浦弥太郎の新しいお金術』 C 『鈴木さんにも分かるネットの未来 (岩波新書)』 D 『離散するユダヤ人―イスラエルへの旅から (岩波新書)』 E 『逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)』 ★★★ 最初に種明かしをしてしまうと、なぞなぞといいましたが特に正解や不正解があるわけではありません。ちなみに私は上記の5冊、全部読んだことがあります。そして、A~Eは適当に並べたわけではなく、「収入が少ないので貯金ができない」という悩みに対して、Aに近いほど具体性が高い解決策を、Eに近いほど抽象性が高い解決策を提示してくれる本を選んだつ
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