私は砂糖が好きです。 毎日紅茶をガブのみするため、一週間に1kgの上白糖が消費されてゆきます。 1年前に「脂肪肝」と診断されたときは周囲がウケていました。酒が飲めない私に考えられる原因はただひとつ。「糖分の摂りすぎ」だからです。 これはまずい。 たしかに私の腹は異常なほど膨れていますが、これがぜんぶ内蔵脂肪だったとは……。 あの日からかれこれ1年が過ぎたわけですが、ついにこの砂糖漬けの日々から脱する秘策をあみだしました。 (text by 土屋 遊) もしも砂糖がみんなアリの形をしていたら…… 脂肪肝宣告を受けたあの日からも、魅惑の白さには勝てない日々が続いていました。 いつものようにコーヒーに砂糖をドバドバ入れていた時のことです。 あと一杯。 入れるか入れないか。 スプーンですくった大量の砂糖を悩ましく眺めていたら、つつましく光る砂糖の結晶がひとつひとつ愛おしく思えてきます。 そこでいき