パリ郊外のセーヌ川沿いにあるアルジャントゥイユ市で、中心街からホームレスを追い出そうと、ネズミ駆除に使う化学薬品を市が路上にまいていたことが明らかになった。市は当初、市職員に散布させようとしたが拒否され、業者に依頼したという。「非人間的な方法による弱い者いじめだ。容認できない」と、非難の声が上がっている。 刺激性の悪臭を放つもので、箱には吸入禁止と記されていた。人が吸った場合、吐き気を催すという。 計画を主導したとみられるモトロン市長は路上生活者嫌いで知られ、3年前には街中で物ごいを禁止する行政命令を出し、物議を醸している。 ホームレスをネズミ薬散布で「駆除」 仏で非難の声 私が最も忌み嫌う「弱者への一方的な暴力」、「権力者の傲慢」、「差別的意識」、「人権の蹂躙」、「横暴」といった要素が全部詰まっているという信じられない事件だ。 自ら希望してホームレスになる奴などいない。社会のシステムから