エディターズ・ユニット 「あーだよねこーだよね」と、朝から晩までどうでもいいウンチク延々垂れてそうな、オープンカフェで本読むタイプ。文化部の部室に常にいて御託並べてた学生が、そのまま大人になったというか。それが「フリッパーズ・ギターな男」のイメージだ。 しかし90年代初頭の日本のポップス界で、フリッパーズ・ギターが突出した存在だったことは誰も否定しまい。ほんの数年活動しただけで今は「伝説」と化したフリッパーズだが、当時の「文化部」(渋谷系)女子の間の人気たるや、今の若手芸能人の比でないものがあった。 他の渋谷系サウンドと同様、フリッパーズ・ギターは、完全にエディター体質のユニットだった。 いろんな洋楽のフレーズを細切れにサンプリング、カットアップし、うまいことリミックスしてポップに仕上げる手際の良さと完成度。独特のひねくれた歌詞。そしていかにもトウキョウのいいとこのぼっちゃんの匂いぷんぷん