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ブックマーク / book.asahi.com (25)

  • 映画「メタモルフォーゼの縁側」原作者・鶴谷香央理さんインタビュー BLがつないだ2人の小さな変化の物語|好書好日

    ©2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会 鶴谷香央理(つるたに・かおり)漫画家 1982年生まれ。富山県出身。2007年に「おおきな台所」でデビューし、同作で第52回ちばてつや賞準大賞を受賞。『メタモルフォーゼの縁側』(全5巻、KADOKAWA)が初の単行となる。同作で「このマンガがすごい!2019 オンナ編第1位」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門新人賞」などを受賞。その他の単行に、初連載作品『don’t like this』(リイド社)や短編集『レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015』(KADOKAWA)がある。 Twitter:@tsurutani さえない女子高生・佐山うらら(芦田愛菜)と、夫に先立たれ一人暮らしの老婦人・市野井雪(宮信子)。年齢も生きてきた環境も肩書も……何もかもが違う2人をつないだのは、ボーイズ・ラブ(BL)! 雪がBL漫画の表紙に一目ぼ

    映画「メタモルフォーゼの縁側」原作者・鶴谷香央理さんインタビュー BLがつないだ2人の小さな変化の物語|好書好日
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    zenibuta 2022/06/25
  • 「三体」柳下毅一郎さん書評 壮大で呆れるほど単純、これぞSFの原初のパワー|好書好日

    SFは若い文学である。 「SFの黄金期は十二歳である」という言葉は、その幼稚さを示すものだと理解されることが多い。だが、それは同時にSFの魅力を伝える言葉でもある。SFは未来の文学だ。そして未来への無限の想像力を持てるのは若者だけである。日SFの黄金時代が、日の高度成長期と重なりあっていたのも偶然ではあるまい。 だから今、中国SFこそが世界でいちばん勢いある存在なのである。 劉慈欣の『三体』の登場は衝撃的だった。それは日だけのことではない。アメリカでは二〇一五年、アジア人作家として、そもそも翻訳小説としてはじめて、アメリカSF界の最高賞とも言えるヒューゴー賞の長編部門を獲得している。バラク・オバマ前大統領からフェイスブックのザッカーバーグCEOまで、誰もが絶賛した面白さはどこにあるのだろう? ひとつには、シンプルで誰にでもわかるアイデアの力強さである。『三体』の主人公ナノテク研究者の

    「三体」柳下毅一郎さん書評 壮大で呆れるほど単純、これぞSFの原初のパワー|好書好日
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    zenibuta 2020/07/15
  • 円居挽さんが自分のセンスを信じるのをやめて覗いたインターネット 他人の趣味嗜好を観察し続けた|好書好日

    ここまでの連載で扱ってきたものはいずれも中高生の頃に出会ったものである。どれもこれもや雑誌、あるいは友人からの口コミで知り、大した根拠もなく曖昧に面白がってきた。ある意味ではそれが私自身の限界にもなっていたわけだが、大学に入学してインターネットに触れるようになって全てが一変した(具体的に言うと2002年の春のことだ)。 例えば「仮面ライダー龍騎」や「ガンダムSEED」、私自身はとても楽しんで観ていたがネットでは賛否両論で、毎週放映直後はマニアたちが侃々諤々の舌戦を繰り広げていた。今でこそ古典的名作的な位置に収まっている両作品だが、当時の私は「こんなに面白いのにどうして……」という気持ちで衝突を眺めていた(いや、今となってはアンチの言い分もそれなりにわかるのだが)。 あとはインターネット上で可視化された作品愛を目の当たりにしたのも大きかった。それまでは何の根拠も無く「この作品のことなら誰よ

    円居挽さんが自分のセンスを信じるのをやめて覗いたインターネット 他人の趣味嗜好を観察し続けた|好書好日
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    zenibuta 2019/08/26
  • 横山剣さんインタビュー 「僕の好きな車」で昭和にワープ|好書好日

    文:宮崎敬太、写真:斉藤順子 横山剣(よこやま・けん) 1960年7月7日生まれ。神奈川県横浜市出身。自称「東洋一のサウンド・マシーン」。舘ひろしらが在籍した伝説的ロックバンド・クールス、ZAZOU、CK’sを経て、1997年にクレイジーケンバンドを結成した。代表曲はドラマ主題歌にもなった「タイガー&ドラゴン」。さまざまなアーティストのプロデュースや楽曲提供も行なっている。 現代の立ち位置から当時を見る「昭和にワープ」な感覚 ーー車を切り口にさまざまな人、音楽文化、風俗を紹介するというこの切り口はどのように生まれたんですか? 例えばこの表紙。HINO CONTESSA 900 SPRINTという1962年に発表された車なんですが、これは幻のコンセプトカーで、しかも実際には発売されてないので、この表紙のイラストのように現代の羽田空港の前の道を走ってるなんてあり得ないんですよ。僕が大事にして

    横山剣さんインタビュー 「僕の好きな車」で昭和にワープ|好書好日
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    zenibuta 2019/01/18
  • 感動コンテンツに毒された社会|好書好日

    不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか 著者:堀越 英美 出版社:河出書房新社 ジャンル:哲学・思想・宗教・心理 不道徳お母さん講座 私たちはなぜ母性と自己犠牲に感動するのか [著]堀越英美 去年、小学生の娘の授業参観の「道徳」の授業を見たとき、先生の投げかけは必ずしも悪くはなかったが、教科書が誘導せんとする方向性にため息がでた覚えがある。書は、そうした道徳教育のいかがわしさが、戦前「日少国民文化協会」を引っ張っていたような人物に遡れること、彼らは戦後も教育界に残って道徳や国語教育に影響を及ぼしたことを明らかにしている。少国民文化協会の重鎮は、初期PTAの性格付けにも影響力をもっていた。PTA自体は戦後GHQが置かせた民主的組織のはずだが、中身はずいぶん日風にできあがっている。今も多くのPTAで「みなさん入会されます」と非入会の権利が説明されないことが常態となっ

    感動コンテンツに毒された社会|好書好日
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    zenibuta 2018/10/24
  • 本の記事 : ラッキィ池田さん「残りの人生、もうSFしか読まない」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■思い出す・忘れない、大森望・日下三蔵編『拡張幻想』 《振付師・ラッキィ池田さん》 永六輔さんのラジオ番組で街ネタを取材するコーナーを担当して、20年以上。東日大震災翌日の放送のときは、何を取材したらいいかすごく悩みました。すべてのクリエーターがそうだったと思いますが、新しいものを作ることに大きな困難があった。読書も変わりました。丸一年ほど物語に触れる気分になれなかったんです。 『拡張幻想』に出会ったのはそんな頃。大阪は淀屋橋駅の屋さんでふと手に取りました。2011年の優れたSFを集めた短編集で、収録18作にはその年を象徴するできごとが色濃く反映されています。作家たちが敏感に反応しているんですね。どの短編からも震災や原発事故への思いや「物語の力をなめてもらっては困る!」という精神が感じられました。 庄司卓さんの「5400万キロメートル彼方(かなた)のツグミ」は、小惑星探査機に搭載の

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    zenibuta 2015/11/17
  • 「兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?」書評 戦争が誘発する性暴力とは|好書好日

    兵士とセックス 第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか? 著者:メアリー・ルイーズ・ロバーツ 出版社:明石書店 ジャンル:社会・時事・政治・行政 兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか? [著]メアリー・ルイーズ・ロバーツ 1944年夏、フランスのノルマンディー。ここで米軍が行った上陸作戦は、しばしば軍事的側面からのみ取り上げられる。その後のフランスで、米兵がどのような生活を営んでいたのかについては、ほとんど焦点があたらない。書は、性という観点から、第二次大戦下の米仏関係を読み解く一冊。三部構成で、一部では「恋愛」を、二部では「売買春」を、三部では「レイプ」を取り扱っている。 ノルマンディー作戦は、ナチスからフランスの女の子たちを救い出し、キスの嵐で迎えられるといったジェンダー表現でたびたび受容された。この物語はフランスに対する支配意識とも結びつき、兵士た

    「兵士とセックス―第二次世界大戦下のフランスで米兵は何をしたのか?」書評 戦争が誘発する性暴力とは|好書好日
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    zenibuta 2015/10/21
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉乃木坂46 松村沙友理さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■野々原先輩が好きです ――とてもマンガが好きだと聞いています。 松村 はい、マンガやアニメは大好きです! 乃木坂46の中で2次元好きな子が集まって「ノギメイト」というグループを作ってるんですけど、そこの「店長」をやらせてもらってます。乃木坂46に入ってから、気で声優にも挑戦したいと思うようになりました。『それが声優!』という声優業界を舞台にしたアニメもチェックして、勉強してるんですよ。 ――最初にハマったマンガは何でしたか。 松村 小学生のときは「ちゃお」と「りぼん」を読んでいたんですけど、最初にハマったのは小学校の5年生か6年生のとき読んだ『魔法陣グルグル』ですね。魔王様がクシャミして正体バレちゃうところとか、マネしやすい場面がいっぱいあって、1コ上のお姉ちゃんと一緒によくマネして遊んでました。あとは『こどものおもちゃ』。羽山くんに恋するくらい好きで……。 ――中学以降はどうでしたか

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    zenibuta 2015/09/16
  • コラム別に読む : 中原昌也の人生相談—悩んでるうちが花なのよ党宣言 [著]中原昌也 - トミヤマユキコ | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    zenibuta 2015/09/16
  • コミック・ブレーク (広告特集) : 〈私のコミック履歴書〉映画プロデューサー、作家 川村元気さん - 朝日新聞社広告局 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■モノローグの強さ ――マンガは読むほうですか。 川村 はい、子供の頃からずいぶん読みました。最初にハマった作品は『ドラえもん』。あの短いページ数で鮮やかに喜怒哀楽を描いているんですよね。全巻集めて何回も読んでいるので、かなり影響を受けていると思います。藤子・F・不二雄先生は僕がいちばん尊敬するクリエーターの一人です。 ――F先生の他には、どんなマンガ家が好きなんでしょう? 川村 手塚治虫先生の主だった作品はすべて読んでいます。最初に『火の鳥』を読んで、マンガでここまで深い所まで行けるのか、と感動したのを覚えています。あとは井上雄彦さん、岩明均さん、松大洋さん。記憶に残るマンガの要素はふたつあって、まず「キャラクターが魅力的」なもの。『ドラえもん』は、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかというキャラクターが良かったから、あれだけ長く続いたんだと思います。一方松さんの『花男』や『鉄コン筋ク

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    zenibuta 2014/06/19
  • 『「AV女優」の社会学』書評 語ることと語り得ぬことの相剋|好書好日

    「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか 著者:鈴木 涼美 出版社:青土社 ジャンル:社会・時事・政治・行政 「AV女優」の社会学―なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか [著]鈴木涼美 おそらくAV(アダルトビデオ)ほど、日常的に消費されながらも、あえてその構造や意義を真摯(しんし)に検討されない分野も少ないだろう。その言説の多くは、(主として男性)消費者の性的ファンタジーや好奇心に訴える範疇(はんちゅう)に留(とど)まり、たとえ表象される女性に「語り」の役割が与えられたにしても、それは消費者の望む役割を引き受けたにすぎない……。書を精読するまで、私はそのように理解していた。そしてその予測は、良い意味で裏切られた。 女性が「体を売る」ということ。1983年生まれ・東京文化圏育ちの筆者にとって、このことは日常と地続きの風景だったという。放課後、部活動に勤(いそ)しむように「ブ

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    zenibuta 2013/09/06
  • 「アイドルのいる暮らし」書評 「大人の娯楽」を楽しむ10人|好書好日

    アイドルのいる暮らし [著]岡田康宏 アイドルが好きと公言する大人が増えた。現実の異性と縁がない人がハマるというイメージは、既に過去のものだ。 20代から50代まで、既婚、子持ち、バツイチも含めた、普通の大人であり、筋金入りのファンでもある男性9人女性1人。彼らのロングインタビューからわかるのは、アイドルがまるで競馬やサーフィンのような普通のレジャー、大人の娯楽のひとつとして定着しつつあるということ。 楽しみ方は実に多様だ。ライブコンサートも人気次第で巨大なものから路上のものまである。まだメジャーになりきらないアイドルならば、握手どころか実際に話し、顔を覚えてもらえる。ファン同士の交流で友達もできる。 面白いことに、楽しさは文面からはちきれそうなくらい伝わってくるのに、アイドルの何が好きなのかを語られても、わかるようでいて、やっぱりよくわからないのだった。それが娯楽というものなのかもしれな

    「アイドルのいる暮らし」書評 「大人の娯楽」を楽しむ10人|好書好日
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    zenibuta 2013/06/20
  • 本の記事 : みなもと太郎の「風雲児たち」 完結まであと50巻? | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    1979年から続く、みなもと太郎さん(65)の大河歴史ギャグマンガ『風雲児たち』。関ケ原の戦いから描きはじめ、潮出版社版から数え通算51巻目となる最新刊『風雲児たち 幕末編(21)』(リイド社)で、ついに「桜田門外の変」にまで来た。前代未聞の大老暗殺事件が、独特のリアリティーで描かれ、幕藩体制の断末魔を告げている。大作も大詰め間近、と思ったら作者は「あと50巻はかかりそう」。えーっ、まだ半分? 「映画テレビで登城する井伊直弼を家来が引き留め、用心を進言する場面をさんざん見てきましたが、ありえません」とみなもとさんはいう。江戸彦根藩邸と襲撃場所は、指呼の間。「外で見張っているだけで惨劇は防げた。なのにやらなかった。なぜか。襲われるなんて、直弼も側近たちも夢にも思っていなかったからです」 マンガでは、水戸浪士ら襲撃者は登城見物の「大名オタク」に紛れて待機する。行列に色めき立ちケータイ撮影する

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    zenibuta 2013/02/21
  • 「有害コミック撲滅!」書評 文化破壊を恐れヒーローも悪に|好書好日

    有害コミック撲滅! アメリカを変えた50年代「悪書」狩り 著者:デヴィッド・ハジュー 出版社:岩波書店 ジャンル:マンガ評論・読み物 有害コミック撲滅!―アメリカを変えた50年代「悪書」狩り [著]デヴィッド・ハジュー 1950年代にアメリカン・コミックは撲滅運動に襲われた。この問題を、同時期に発生した「赤狩り」旋風と比較しながら論じたのが、書のおもしろさである。 この時期アメリカは青少年に害をなす「悪い文化」を排除しようとした。ターゲットになったのが共産主義と漫画だった。両者に何か共通点があったのか。著者によると、赤狩りは共産主義かぶれのインテリ層を狙い撃ちにし、他方コミック撲滅は愚かな俗悪文化の浸透から保守エリート層の価値観を護(まも)る狙いがあった。だが、こうした「ベクトルの違い」を超えて双方共に、あらゆる弾圧に屈せず好きなものを護って戦い続けると決意した熱烈なサポーターを多数有し

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    zenibuta 2012/10/07
  • 湯浅誠「ヒーローを待っていても世界は変わらない」書評 面倒な民主主義と向き合う|好書好日

    ヒーローを待っていても世界は変わらない [著]湯浅誠 2008年末の年越し派遣村で村長として活躍した湯浅誠。彼は通算2年、内閣府参与を務め、現在は大阪を拠点に活動する。民間と行政を経験した湯浅が考える民主主義とは何か。橋下徹現象をどう見るか。 民主制は、どこまでも面倒くさい。多様な人々の異なる意見を闘わせつつ、互いに調整しなければならないからだ。しかし、特定のテーマに強い執着を持っている人ほど、「自分はわかっている」と思っているために、冷静に異なる意見を聞くことができない。相手をすぐに否定したがる。しかも粘り強く調整を行っていると、なかなか物事が決まらない上に、様々な妥協を強いられる。 すると、どうなるか。多くの人々がイライラし始め、「決めてくれ。ただし自分の思い通りに」と考えるようになっていく。ここに利害調整の拒否を伴うヒーロー待望論が出現する。 この現象は、政治システムへの不信と直結し

    湯浅誠「ヒーローを待っていても世界は変わらない」書評 面倒な民主主義と向き合う|好書好日
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    zenibuta 2012/10/07
  • 本の記事 : 『孤独のグルメ』 原作者・久住昌之が語る谷口ジロー原画の魅力とドラマ化秘話 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    『孤独のグルメ』原画 「鳥取県鳥取市市役所のスラーメン」から 「週刊SPA!」2012年5月15日号 (C)久住昌之・谷口ジロー 写真提供=米沢嘉博記念図書館 中年男が欲のままにひたすら一人メシを楽しむ『孤独のグルメ』が、今アツい。1月に関東地方を中心にテレビドラマが放映され、5月にDVDボックスやオリジナルサウンドトラックが発売された。 「孤独のグルメ 谷口ジロー原画展」も、9月30日まで東京・お茶の水の明治大学米沢嘉博記念図書館で無料公開中。原画の展示は珍しく必見だ。6月17日のトークショーではマンガの原作者でテレビドラマの音楽も担当した久住昌之が、谷口ジローの魅力やドラマ制作の裏話を語った。 『孤独のグルメ』原画の写真特集はこちらから ■谷口ジローが描くことで生まれる店 『孤独のグルメ』は、輸入雑貨商を営みちょっぴりダンディな井之頭五郎が、仕事の合間に実在する店でなにげない定など

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    zenibuta 2012/06/21
  • 『幸せな未来は「ゲーム」が創る』書評 「現実を直す」世界観の大転換|好書好日

    幸せな未来は「ゲーム」が創る [著]ジェイン・マクゴニガル ゲームは、現実逃避だとしてよく非難される。でも、善行や努力の報いが明確でない現実にくらべ、ゲーム界での善行はすぐに結果が見える。つまらない作業や勉強や共同作業もゲーム仕立てなら楽しくなる。だからゲームを敵視せず、現実改善に役立てよう、と書は主張する。 事例は豊富だが、有益なゲームもあるというだけなら旧聞。書の妙味は、目的性や努力の結果が不明確だから「現実は壊れている」(原題)として、それが明確なゲームこそ正しい姿とした、ゲーム中心主義とも言うべき世界観にある。従来の、「ゲームだって役にたつからいじめないで」的な卑屈さから一転、ダメな現実をゲームで直してやるという剛毅(ごうき)さは天晴(あっぱ)れ。 むろんまだすべてゲームですむほど現実は甘くない。が、予想外の現実がゲーム化できているのも事実。すると書は単なる開き直りの大風呂敷

    『幸せな未来は「ゲーム」が創る』書評 「現実を直す」世界観の大転換|好書好日
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    zenibuta 2011/12/20
  • コラム別に読む : 武器としての決断思考 [著]瀧本哲史 - 速水健朗(フリーライター) | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ■ゲリラ戦時代の新教養書 新書ブームはもう一段落。新書レーベルの創刊ラッシュも過去のものとなった。昨今は、石原慎太郎や曽野綾子といった大御所の書いた新書のヒットばかりが目立っている。 その“新書保守化時代”に立ち上がった「星海社新書」は、少数精鋭の新興出版社・星海社の新書レーベルで、第1弾が書である。著者は東大卒、元マッキンゼー勤務。キャリアは華やかだが、ほぼ無名。これが著作としてのデビューである。それが10万部の大ヒットとなった。 書が説くのは「リベラルアーツ」の重要性。訳すと「一般教養」。これでは何の魅力もない。著者は現代を戦場に例える。「中央政府が崩壊して、正規軍がいなくなってしまった。正規軍と自称している人たちも自分たちを守ってくれる保証はない」。そんな現代はゲリラ戦の時代。これまで役立った正規軍の教養は通用しない。ゲリラ戦を戦うための有効な「武器」としての実践的知識、正しい判

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  • コラム別に読む : 書店員に聞く アイドル原論 - 保科龍朗 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    ラン、スー、ミキとかアイドルは3人組までが世の定め。48人も名前覚えてらんないって! と居酒屋トークで息巻くおじさまたち。20世紀のアイドルの世界へタイムスリップして、しばしおくつろぎくださいませ。 ■ブックファースト新宿店 渋谷孝さんのおすすめ (1)あの時、マイソング ユアソング [著]都倉俊一 (2)松田聖子と中森明菜 [著]中川右介 (3)BOMBアイドル30年読 ▽記者のお薦め (4)グループアイドル進化論 [著]岡島紳士・岡田康宏 天皇を「日国の象徴であり日国民統合の象徴」とする日国憲法第一条の「象徴」を「アイドル」に読みかえてみたい、とコラムニストの中森明夫はアイドル論集『アイドルにっぽん』(新潮社)の序章で宣言している。 すると即座にわが国の質が、まざまざと浮かび上がる。天皇をアイドルとする芸能国家なのだと。 中森によれば、1960年代までの神聖な「スターの時代」

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  • asahi.com(朝日新聞社):IQ(アイキュー)84以下! 中原昌也さん - 著者に会いたい - BOOK

    IQ(アイキュー)84以下! 中原昌也さん[掲載]2010年10月17日[文・写真]近藤康太郎中原昌也(なかはら・まさや)さん(40)■「でたらめ」なんですからね ヘアスタイリスティックス名義で活動するノイズミュージシャンにして、『あらゆる場所に花束が……』で三島由紀夫賞を受賞した小説家、かつ絵画で個展を開く異能の人。初めての絵を出した。といっても、100枚のドローイングと、3編の小説(らしき文章)が脈絡なく並ぶ型破りなだ。著者演奏のCDもつく。 「絵を書くからには子供の絵にはしたくない。『お父さんお母さん生んでくれてありがとう』みたいな要素がまったくない、文章もない、そんで値段が高すぎる……そんなのを作りたかった。なんだってこんなが出てるんだ!っていう。だって、今のって、卑しいのばっかじゃないですか。人が病気になって死んでああ悲しいって感じの。泣けたり、あるいは何かの役に立