勝つのは人間かコンピュータか――。将棋のプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトによる5対5の団体戦「第3回将棋電王戦」(主催・株式会社ドワンゴ、日本将棋連盟)が、3月15日に開幕する。 「将棋電王戦」は2012年、当時の日本将棋連盟会長である米長邦雄永世棋聖の決断によって始まった棋戦。第1回は米長永世棋聖自らが対局するも敗れた。第2回では5対5の団体戦に発展し、結果はプロ側が1勝3敗1分で敗北。人間側の苦戦が続く中、「巻き返しなるか」という期待がかかる戦いが今回の第3回将棋電王戦だ。 本記事では、第3回将棋電王戦をより楽しむために、主にコンピュータ側からの視点でこのを一大イベントを展望していく。人間側については、もうひとつの展望記事「プロ棋士編」を参照されたい。 2014年将棋の旅 最近、将棋がじわじわと注目度を上げている、ように思う。つい先日も『将棋観戦ぴあ』なるムックが出たばかりだ。「ぴあ」
