Windows 10で動く、米マイクロソフト純正のLinux互換環境「Windows Subsystem for Linux」。その目的は、Linuxのコマンドラインインタフェース(CLI)を実装することで、Linuxサーバーの開発や運用を支援することにある。このため標準ではGUI環境を含まない*1。しかしLinux互換だけに、GUIツールの利用も可能だ。 *1 ApacheやMySQLといったサーバーソフトの恒常的な運用も想定外していない。Linuxソフトとして動作はするものの、WSLが動作するコンソール(標準ではコマンドプロンプト)を閉じればWSLは終了する。 WSLはLinuxカーネルをエミュレートする機能で、Linuxディストリビューション「Ubuntu」のCLIを十分に動かせるだけの互換性がある。当然、GUIのプログラムも一部動作する。2016年8月の提供開始当初は小規模なGUI