気になる問題や戦争体験の継承、在沖米軍、自衛隊基地や日本における沖縄の立場など、県民の社会・政治意識はどうか。琉球新報の2021年県民意識調査の結果を見ると、沖縄戦を語り継ぐ思いは定着する一方、米軍基地に対する意識からはねじれた複雑な感情が見え隠れする。 「今、気になる沖縄の問題」(三つまで選べる)について聞くと、「所得の低さ」を選んだ人が74.5%で06年調査以降4回連続でトップとなった。年代や地域にかかわらず多くの県民に問題だと捉えられ、割合は大きく増えている。 この質問で順位を上げている回答が「基地問題」だ。選択する人も01年調査の36.3%から21年調査では46.1%に増えた。琉球大学名誉教授の星野英一さん(68)は「基地問題」に関心がある人が年代で差があることに着目する。 「基地問題」と答えた人を年代別に見ると、20代が27.0%で最も低く、年代の上昇に比例して選択者も増えた。7
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