【ワシントン=村山祐介】米国人記者2人の解放のため北朝鮮を訪問したクリントン元米大統領一行が利用した航空機は、元大統領の親友でハリウッドの資産家が保有する私有機だったことが分かった。最大20万ドル(約1900万円)と見込まれる経費も無償で提供されたという。 AP通信が伝えた。保有者は、映画プロデューサーで企業グループも経営するスティーブン・ビン氏。不動産相続で財をなし、クリントン夫妻や米民主党の政治活動や慈善団体などに大口の寄付をしてきた長年の支援者という。 北朝鮮への民間機の飛行は通常認められていないが、今回は国務省などの計らいで数日間で特例措置を取得。ビン氏も元大統領に同行した。 この航空機の運航会社によると、26時間に及んだ飛行の燃料費は約10万ドル。食事や衛星電話などの諸費用が5万〜10万ドルかかるといい、いずれもビン氏が負担することになっているという。