製パン最大手の山崎製パンが、今年3月26日、自社のウェブサイト上に〈「イーストフード、乳化剤不使用」等の強調表示について〉と題したページを公開した。当初は大きな話題になることはなかったが、そのページの存在が知られるにつれ、業界がざわついている。 どんな内容かを紹介する前に、「イーストフード」「乳化剤」について説明しておこう。これらはパン作りに使われる食品添加物である。 イーストフードは文字通り、“イースト菌(酵母)の食べ物”で、イースト菌によるパン生地の発酵を促し、ふっくらしたパンを作るために使う。消費者庁の基準では、塩化アンモニウムや硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸三カルシウムの他、計18種類の物質を総称してイーストフードと呼ぶことを認めている。乳化剤はパン生地の保水性を高めて柔らかさを保つために使われるもので、こちらも同様に、グリセリン脂肪酸エステルや卵黄レシチンなど25種類を総
健康食品をめぐって健康被害のトラブルがあとを絶たないことを受けて、厚生労働省は国が被害の情報を詳しく把握するための新たな仕組みや、規制の強化について検討を始めました。 この中で健康食品が検討対象の一つに挙げられ、厚生労働省の担当者は健康被害の情報を国が十分に把握できていないといった現状を説明しました。 こうしたことから厚生労働省は製造販売業者に苦情や相談が寄せられた場合、業者が健康被害の具体的な症状や症状が出るまでの経緯などを聞き取って記録し、国や自治体に報告する新たな仕組みを検討する方針です。 これに対し出席した専門家からは「重大な被害が出てからでは遅いので、情報収集だけでなく適正な品質管理を法律で義務づけるべきだ」とか「健康被害を起こした商品の宣伝や販売を強く規制すべきだ」という意見が出されました。 厚生労働省は会議で出た意見を基に食品衛生法の改正案をまとめ、来年の通常国会に提出したい
バチカン市国のサンピエトロ広場で執り行われたヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の列聖式で、聖体拝領のパンを信徒に与える神父(2014年4月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE 【7月8日 AFP】ローマ法王庁(バチカン)は8日、カトリック教会のミサの「聖体拝領」で使用する無発酵のパンについて、原料に遺伝子組み換え(GM)作物を使用することを認める判断を示した。 その一方、小麦のたんぱく質から生成されるグルテンを含まない「グルテンフリー」とすることは認めない方針を示した。低グルテンパンについては、添加物などの「異物」を使用しなくても、小麦のグルテン含有量がパンに加工できる水準なら認めるとしている。 法王庁典礼秘跡省のロベール・サラ(Robert Sarah)枢機卿は、聖体拝領のパンやワインがスーパーマーケットで販売され、インターネットでも入手可能になっている現状
東京都が4月に公表した都内の消費生活センターに寄せられた相談の中に、機能性表示食品が原因の可能性がある重篤な健康被害の事例があった。同様の健康被害防止には速やかな情報公開が求められるが、管轄する消費者庁は「因果関係が明らかでない」とし、公表していない。機能性表示食品は「企業が情報を公開する」ことが前提の制度だが、安全にかかわる内容を事業者任せにすることに疑問の声も上がっている。(平沢裕子) 消費者庁、公表なし 機能性表示食品は、トクホ(特定保健用食品)と同様に食品に健康効果を表示できる制度。平成27年4月から始まった。 重篤な健康被害の事例は、24年4月から28年9月までに寄せられた相談のうちの一つ。 都が公表した内容によると、40代男性が友人からもらった「目に良い」という機能性表示食品のサプリメントを、パッケージの表示通り1日2粒摂取したところ、2週間ほどでオレンジ色の尿が出て、全身のか
愛知県薬剤師会事務局 〒460-0002 名古屋市中区丸の内三丁目4番2号 TEL 052-953-4555 FAX 052-953-4556 1.健康食品・サプリメントの定義 米国では1994年の「栄養補助食品健康教育法案(DSHEA:Dietary Supplement Educational Act)」と呼ばれる、健康補助食品に関する法案が成立し、ダイエタリーサプリメントを「食品」と「医薬品」の中間的存在であると位置づけ、「ハーブ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸等の栄養素を一種類以上含む栄養補給のための製品」としてサプリメントを明確に定義し、健康に寄与するという科学的論拠が明確にされれば、製品のラベルにその効果・効能を記載してもよいことになりました。 日本において 「サプリメント(Supplement)」を定義づけるとすると、「Supplement」とは本来「補足、付録」という意味で、
ノーベル賞を受賞した107名の科学者が、「遺伝子組み換え作物の普及を国際環境NGOのグリーンピースが妨げているのは科学的ではないので反・遺伝子組み換え作物キャンペーンは即刻やめるべき」とする書簡に署名しました。そこにはさまざまな事情が絡み合っているようです。 107 Nobel laureates sign letter blasting Greenpeace over GMOs - The Washington Post https://www.washingtonpost.com/news/speaking-of-science/wp/2016/06/29/more-than-100-nobel-laureates-take-on-greenpeace-over-gmo-stance/ グリーンピースに対して遺伝子組み換え食物キャンペーンをやめるべきであるという書簡を作成したのは、19
カルシウムを多く含み、「栄養素の宝庫」とも呼ばれる牛乳。しかし、たびたび有害説が取りざたされ、「牛乳は体に悪い」と思っている人も少なからずいる。11月には東京都内の大学の研究所が「合理的な説明はできない」と結論づけたが、一度流布した情報を撤回するのも難しいところ。牛乳は本当に体に悪いのか。改めて検証してみると…。(平沢裕子) ミリオンセラー本が発端?「子供には牛乳を飲ませない」 テレビ番組で7月、4歳と2歳の子供の母親であるタレント、松嶋尚美さん(44)がこう発言したことがインターネット上などで話題になった。牛乳を飲ませない理由として、松嶋さんは「牛乳を飲むことで体内のカルシウムが尿と一緒に排出される」「乳製品を多くとっている国は骨粗鬆症にかかりやすい人が多い国だ」と言った。これに対し、同じ番組に出演していた専門家がすぐに否定したものの、ネット上では最近でも牛乳有害説にまつわる話が後を絶た
事務局 2015年7月8日 水曜日 キーワード:食品表示 FOOCOMは2015年6月19日、複数の機能性表示食品に関する疑義情報と消費者庁への要望を、同庁に提出しました。これについて、株式会社東洋新薬(本社・福岡市)法務部から「事実無根であり、営業上の不利益を被っているため、直ちに申し入れを撤回し、ホームページなどからの削除と謝罪を求める」との文書が配達証明付きで来ました。同年6月26日付で発送されたもので、同7月3日に受領しました。 私たちは同社の製品に関して、事実無根の指摘をしたとは考えておらず、文書の撤回や謝罪をするつもりはありません。そのため、リンク総合法律事務所の山口貴士弁護士を代理人として同7月6日付で回答書を同社に送付しました。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― (7月13日追記)その後、株式会社東洋新薬のウェブサイトで「一般
日本消費者連盟や食品安全・監視委員会(神山美智子・代表、日本消費者連盟内に事務局を置く)などがコア団体となって先月発足した「食の安全・市民ホットライン」。これが、面白いことになっている。 「食の安全・市民ホットライン」は、消費者に食の安全に関する指摘をウェブ上でどんどん公表して行こうという試みのようだ。「呼びかけ」ではこう説明している。 私たちは、事故情報に限らず、表示偽装、誇大広告なども含めた民間の情報収集機関(食の安全・市民ホットライン)が必要だと考えました。 食の安全・市民ホットラインでは、一般の方からメールやFAXなどで情報を寄せていただき、その情報をデータベース化するとともに、事業者名や商品名を記号化した上で、ホームページに掲載します。また必要があると判断した場合は、事業者への警告、行政への法的措置要求などの行動をとることも予定しています。重大・緊急と判断した場合は、個別企業名、
英科学誌ネイチャー(Nature)提供による、アマノリ属の海草に含まれる多糖類を分解する酵素を持つ海洋性バクテリア、ゾベリア・ガラクタニボラン(Zobellia galactanivorans、2010年4月6日提供)。(c)AFP/NATURE/Tristan Barbeyron 【4月8日 AFP】日本人の腸が海草に含まれる多糖類を分解できるのは、分解酵素を作る遺伝子を腸内に住む細菌が海洋性の微生物から取り込んでいるためだとする論文が、8日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 フランスの海洋生物学と海洋学の研究・教育機関「ロスコフ生物学研究所(Station Biologique de Roscoff)」の研究チームは、ゾベリア・ガラクタニボラン(Zobellia galactanivorans)という海洋性バクテリアが、アマノリ属の海草に含まれる多糖類を分解する酵素を持
毎日新聞紙上で「食卓どこへ」と題した記事が連載されました。すでにご存知の方も多いと思われますが、内容は「遺伝子組み換え(GM)作物」についてです。食卓どこへ:遺伝子組み換え/1 生協「不使用」から転換食卓どこへ:遺伝子組み換え/2 表示義務「対象外」多く食卓どこへ:遺伝子組み換え/3 米農家「安全性、疑問ない」食卓どこへ:遺伝子組み換え/4 消費者に拒否感、不安 広がる反対運動食卓どこへ:遺伝子組み換え/5止 日本の研究、実用化に壁記事は小島正美・遠藤和行の両記者が担当しています。連載にあたって、1回目の冒頭に次のような形で特集の趣旨が述べてあります。 肉、牛乳、卵……。日々の食卓でその中身を意識することはないだろう。だが、遺伝子組み換え(GM)作物は知らず知らずに広がっている。米国で96年にGM大豆やトウモロコシが商品化されて13年。日本は世界で最もGM作物を輸入する国になった。そのイメ
新潟地裁で行われていた遺伝子組換えイネ裁判の判決が1日あり、原告側(反対派)の訴えが全面棄却となった。 農研機構中央農業総合研究センター・北陸研究センターの組換えイネ栽培試験について、有機農家や有名歌手、漫画家などが差し止めを求めていたものだ。 北陸研究センターのプレスリリース 共同通信記事 判決前に裁判を詳しく説明した朝日新聞記事 判決を伝える朝日新聞記事 私は、裁判が起こされた直後に関係書類を読んで、原告側の荒唐無稽な主張に呆然となった。推論に推論を重ねて、「実験に使われる組換えイネは危険だ。大変なことが起きる」と主張する。一つ一つの推論にかなりの無理があるのに、それを積み重ねて行くのだから、どうしようもない。 これは、科学裁判と言えるような質のものではないというのが私の印象だ。 ただ、裁判を起こす権利はだれにでもある。世の中に常識の通用しない人はいっぱいいるし、運動のツールとして裁判
2009-09-25 RASFF EU https://webgate.ec.europa.eu/rasff-window/portal/index.cfm?event=notificationsList 2009.1215 インドネシア産カエルの脚の未承認照射 2009.1174 中国産インスタント麺のアルミニウム(34.4 mg/kg) 2009.1246 インドネシア産アブラソコムツ切り身のマイ… 2009-09-25 オランダの若者の汚染物質と残留農薬への食事暴露のリスク評価 RIVM Risk assessment of the dietary exposure to contaminants and pesticide residues in Dutch young children 2009-09-22 http://www.rivm.nl/bibliotheek/rappo
2009-08-04 ■ EurekAlert(http://www.eurekalert.org/)より 2009-08-04 ヘビードリンカーは相当ながんリスク増加に直面 論文 Heavy drinkers face significantly increased cancer risk 3-Aug-2009 http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-08/mu-hdf080309.php モントリオール大学の研究ではビールやスピリッツの大量摂取は6つのがんと関連 1980年代にモントリオールで行われた… 2009-08-04 何故拒食症患者は彼らの摂食障害にしがみつくのか 論文 Why anorexic patients cling to their eating disorder 3-Aug-2009 http://www.eureka
オーガニック、すなわち、有機農産物のたぐいの定義は、日本では”有機農産物の日本農林規格”で定義されているようだ。参考:http://www.maff.go.jp/www/counsil/counsil_cont/seisan/tokuteinoyaku_iinkai/2/refdata1.pdf ”化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法”で、化学肥料や農薬を極力さけたもの NOSB Definition:http://www.ota.com/definition/nosb.html ちまたにあふれる、“有機なんたら食品”の健康上の有用性があるかどうか?・・・大事な検討がなされた。 50年に及ぶ文献のシステマティック・レビューで、オーガニック製品は栄養的
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