赤ちゃんカンガルーのうんちが、牛のメタンガス発生の歯止めになるかもしれません。 米ワシントン州立大学(WSU)の研究チームはこのほど、赤ちゃんカンガルーの糞から作り出した微生物の培養液に、牛の胃の中でのメタン発生を抑制する効果があることを発見しました。 しかもメタンの発生を防いだだけでなく、代わりに酢酸が生成されたとのことです。 牛が鼓腸(お腹にガスが溜まること)によって体外に排出するメタンとは異なり、酢酸は筋肉の成長を助けてくれるため、牛にとっても有益となります。 研究の詳細は、2023年1月付の科学雑誌『Biocatalysis and Agricultural Biotechnology』に掲載されました。