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ブックマーク / pikarrr.hatenadiary.org (12)

  • ドラマ「家政婦のミタ」はなぜ面白いのか  金こそ最強のヒーローである - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    金こそ最強のヒーローである ドラマ「家政婦のミタ」http://www.ntv.co.jp/kaseifu/。毎週楽しく見ています。すでに視聴率30%近と大受けしています。残り3話を前に語ってみましょう。 「ミタさん」には現代的ヒーローの快感がしっかり組み込まれています。現代のヒーローが、能力を身につける努力を見せずに、最初から超人的な力を備えて行使することに人々は快感を感じます。たとえばエヴァのシンジにしても、ごたごたいいますが、結局なんの努力もなくいきなり超人的な力を発揮して一瞬で問題を解決します。逆にあまりにベタなヒーローすぎてごたごたいうことで変化をつけているとも言えます。 このような最近のヒーローの快感のモデルは「消費」です。商品の快楽はただ金を払うだけで、望んだものが手に入るということです。近年のネオリベラリズムな社会では金がすべてですから、いろいろ努力するのではなく、金があれ

    ドラマ「家政婦のミタ」はなぜ面白いのか  金こそ最強のヒーローである - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ現代日本人は豊かなのに不安なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    人にとって個人とは人権ではなく干渉されない自由な環境 日人は明治以降、市民革命を経ずに資主義化をここまで進めてきました。産業化、貨幣社会化を重視してここまで来ました。日人が民主主義より、自由主義を重視する傾向は明治以降の歴史的な背景もありますが、やはり島国という閉じた地理的条件からくるハイコンテクストな環境の影響が大きいでしょう。 日は民主主義国家ではありますが、日人は人権的な平等について真剣に吟味したことがありません。だから日人にとって個人とは、基的人権として尊重しあう存在であるより、経済的な豊かさにより他者に干渉されない自由な存在を意味します。 だから日人は個人と集団は対立しません。日人の中では集団主義的な行為と、個人主義的な自由は自然に共存します。ともにイデオロギーはなくただコンテクストによる慣習だからです。 日人にとって集団は環境であり習慣です。ある状況にな

    なぜ現代日本人は豊かなのに不安なのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • スラム街復活論 正しい貧困生活のススメ - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    なに様? 民主党にかわって、経済発展よりも福祉政策が重視されている。それは確かに美しい。そしてなんといってもマスコミが大好きだ。マスコミは質的に左派(リベラル)なので、民主党の成功はまさにマスコミの勝利と言っていいだろう。自民を叩き、次々に首相をおろして、念願かなって自民の息の根を止めた。 しかしこのような保護主義で日は生き残れるだろうか。貧しい人に多くを分配して、経済自体は世界競争の中で生き残っていけるのだろうか。「日なに様?」という感じがする。どこでも一定の貧困層をかかえている。日の経済力が落ちていることを格差社会の国内問題、ヒューマニズムの問題にすり替えているだけではないだろうか。 なぜ日人は貧困に弱いんだろう。貧困国をみると子供でも浮浪児として生きのびているというのに日では貧困といいながらまともな家に住み事して家電製品に囲まれて。幸せぼけすぎだ。 貧しい人々がいか

    スラム街復活論 正しい貧困生活のススメ - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • まなざしの快楽 - なぜ「感情労働」は「マクドナルド化」によって対処されるのか

    「感情労働」時代の過酷 以下の「「感情労働」時代の過酷」の記事は現代の傾向を象徴しているのではないだろうか。 「感情労働」時代の過酷 (AERA:2007年06月04日号)  http://www.asahi.com/job/special/TKY200706050068.html 看護の領域などで知られる、「感情労働」という言葉がある。「肉体労働」「頭脳労働」と並ぶ言葉で、人間を相手とするために高度な感情コントロールが必要とされる仕事をさすものだ。・・・平たく言えば、働き手が表情や声や態度でその場に適正な感情を演出することが職務として求められており、来の感情を押し殺さなくてはやりぬけない仕事のことだ。・・・そしてここにきて、この「感情労働」があらゆる職種に広がり始めている。 ・・・「ひと相手の仕事は昔からあっただろうと、働く側の問題点を指摘する声もありますが、一概にそうではないと考えま

    まなざしの快楽 - なぜ「感情労働」は「マクドナルド化」によって対処されるのか
  • 「肉食系女子」は日本を救うか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「草系男子」と「肉系女子」 「草系男子」、「肉系女子」という言葉が流行っているらしい。ボクはセックスが好きだし「草系」ではないと思うけど、彼女にまったく頭が上がらない方だ。まあその方が楽というのはある。過剰な「責任」を緩やかにかわす、とでもいうのだろうか。「責任」とは「男は強くあれ、女性を養うのが男のカイショウ。」というような日的な慣習なのだろう。 「草系男子」、「肉系女子」という表現は、「女性は強くなった」とともに、いまも日は根強い男性社会であるということの新たな表現ではないだろうか。 安定志向の「草系男子」  http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20090217ok02.htm 「草系男子」。異性と友達感覚で付き合い、酒を飲んでも乱れず、堅実な暮らしぶりが共通点だ。・・・「最近の20〜30歳代の男性は異性にガ

    「肉食系女子」は日本を救うか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ高度資本主義では人はナイーブで孤独なのか 耕作技術としての国家論1 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    規律訓練権力=畑を耕す、生権力=作物を育てる フーコーが指摘した近代に全面化した権力、規律訓練権力と生権力の関係をわかりやすくたとえてみよう。規律訓練権力とは荒れ地を耕すことである。近代初期に国家により大改革が行われたのである。学校、病院、市場、流通、監獄、軍隊、都市整備、公衆衛生・・・最初に荒れ地をたがやかすのはたいへんである。そこには強制的な力が働く。しかし一度、耕された畑は次には労力は少なくてすむ。社会が規律訓練装置として整備されてしまえば人は幼いときから高い規律をもち育つ。 生権力は「生かす権力」である。耕された畑に種を播き育てることといえる。作物は育つように訓練することはできない、ただのびのびと自由に育つように環境を「調整・管理」するのみである。 作物はまず耕された農地がなければ育たない。荒れ地をいくら管理しようが作物はそだたない。耕された土地に種をまき、継続して管理する。規律訓

    なぜ高度資本主義では人はナイーブで孤独なのか 耕作技術としての国家論1 - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ性衝動は抑えきれないのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「男の人について疑問に思ってること」 かなり乗り遅れましたが、ちょっと流行っているようなので、 「男の人について疑問に思ってること」  http://anond.hatelabo.jp/20080703203447 1,男の人の性欲は女よりもずっと強いと言うけれど、実際、ムラムラしてるときはどのくらい切実ですか。半日、何もべてなくてお腹がすいたときみたいな感じ?それとも、二日ほどべてなくてフラフラって感じ? 3,ついムラムラして痴漢とか、果てはレイプや殺人したり、犯罪になるとわかってても、自分の衝動が抑えきれないのって、同性としてどう思うんですか。少しでも同情しますか。 4,性欲はスポーツや趣味仕事にうちこめば、昇華できるんですか。 5,女性を見てドキドキするとき、その人に愛情をもってるのか、ただ性衝動につき動かされてるだけなのか、区別できますか?区別してたら、その人に対する態度も変

    なぜ性衝動は抑えきれないのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
    Blue-Period
    Blue-Period 2008/07/26
    2日間、タバコを吸ってないときの感じ
  • なぜ村上春樹はオタクよりもタフなのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    不安と孤独の強度 現代において、人が立ち向かわなければならないものは、世界において自分は多くの一人であるということ、そしてもし自分がいなくなっても明日は変わらずくるということだ。 この強度を受け入れることはそう簡単なことではない。人はこの強度による不安と孤独であわてふためき、逃亡をはかる。現代のテクノロジーが教えてくれるのは、よりよい逃亡の方法である。ゲームであり、ネットであり、お手軽なコミュニケーションによって、すみやかに逃亡を手助けする。 なぜこれほどに大量の消費が必要であるのかは、この孤独によるものだ。すなわち資主義経済が成立するのはこのような原理によるとともに、資主義経済は自由と平等と言う名の孤独を発明したともいえるだろう。 動物化とスノビズム このような現代において生きる道は二つある。先のように資主義的な消費の熱狂に没入するか、あるいはあえて消費を抑制し、原理主義的な禁欲な

    なぜ村上春樹はオタクよりもタフなのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜ単純に「人間の価値は賃金のみで決まる」といえないのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    賃金は「人間そのものの価値に対する査定」となる よく「格差の拡大」ということがいわれる、そうしたなかで多くの「格差を問題にする人達」は、富裕層が今まで以上に賃金を得る一方で、普通の家族を営んでいるような労働者が搾取されることに注視しがちである。 しかし、この考え方だけでは現状を理解することは難しいと、私は考えている。富裕層の収入が上がっているのに、普通の家庭の収入は上がらないという「量的な賃金格差」以上に重要な問題とは、賃金そのものの価値が大きく膨れ上がり、もはや、賃金の多少のみで、人間の価値が決定されかねない社会になってしまっているという、言うなれば「量的な賃金格差から派生する、人間の価値に対する差別」という問題である。 かつてライブドアを率いていた堀江貴文は、その絶頂期に「世の中にカネで買えないものなんて、あるわけがない」というセリフを残している。・・・しかし、この言葉にはもう少し続き

    Blue-Period
    Blue-Period 2008/01/07
    『「お金があればなんとかなる社会」は、一人でいることを望むような人々にとっては、人付き合いや結婚などを排除し、あるだけのお金で気楽に暮らすという価値観をも生む。下流と言われる人々にはこのような脱社会』
  • なぜ「ひとり団地の一室で」孤独死するのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    「ひとり団地の一室で」 NHKスペシャル 「ひとり団地の一室で」 千葉県松戸市にある常盤平団地。3年前、その一室で死後3か月経った男性の遺体が見つかった。男性は当時50歳。病気で職を失ったあと家族と別居し、一人で暮らしていた。 いま、全国各地の団地では、誰にも看取られずに亡くなる、いわゆる“孤独死”が相次いでいる。常盤平団地でもこの3年間で21人が孤独死した。その半数が40代、50代そして60代前半までの比較的若い世代の男性だった。社会や家族とのつながりを失った人たちが、老後を迎える前に、亡くなっているのだ。 長年支え合ってきた古くからの住民は、地域の絆を取り戻し、“孤独死”を防ぐために動き始めた。番組では、団地に去年できた「孤独死予防センター」にカメラを据えて“孤独死”の実情を追い、団地に凝縮された日の現実を見つめる。 http://www.nhk.or.jp/special/onai

    Blue-Period
    Blue-Period 2008/01/07
    『現代人は多かれ少なかれ、みな「モテモテ」なのである』
  • なぜお金はすべてなのか 純粋贈与と、贈与と、交換(全体)  - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    1 純粋贈与と、贈与と、交換 2 貨幣への負債感 3 科学技術−国家(法)−貨幣 4 貨幣交換世界の正当性 5 神々の闘争 1 純粋贈与と、贈与と、交換 幸運と神 たとえば宝くじで10億円当たってしまうと、どのような気持ちになるのだろうか。それは飛び上がるほどのうれしさであるとともに、不安になるのではないだろうか。無償で大金を贈与されることの罪悪感がともなうだろう。 このために宗教への帰属とは関係なく、漠然と神に感謝するだろう。それはこの罪悪感(負債感)を解消するために必要な返礼する他者を想定する。神へ感謝することで返礼する。あるいは慈善団体へ一部寄付することもあるだろう。また知り合いに祝儀を振る舞うだろう。 これはつゆ払いであるとともに、負債感の解消行為である。このような散財による贈与は、神=超越的な他者への返礼であり、負債感の解消である。これは迷信のようなものであるだけでなく、経済的な

    なぜお金はすべてなのか 純粋贈与と、贈与と、交換(全体)  - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
  • なぜボクたちはマクドナルドへ向かうのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない

    マクドナルド化社会」 ボクがいう資主義システムによる「コンビニエンスな」解決とは、「マクドナルド化する社会」(ISBN:4657994131)に対応するだろう。しかしこれでは、なぜボクたちがマクドナルドへ向かうのか、の説明にはなってのではないだろうか。 20世紀の初頭に、ヘンリー・フォードによって生み出された生産体系に「フォーディズム」というものがある。フォードが生み出した『大量生産』は20世紀の工業をまさしく象徴するようなものへとなっていった。・・・当然この生産システムは、現在の「マクドナルド化」の元になっており、・・・標準化された作業手順によって脱熟練化になり、労働者の均質化や大衆労働が可能となったのである。最後が消費の均質化である。これもフォーディズムのように、大量生産された製品を販売するための市場が成長することで、消費の方も均質化していったのだ。 またマクドナルド化は、簡単に言

    なぜボクたちはマクドナルドへ向かうのか - 奴隷こそが慈悲を施さなければならない
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