海はエラい 廃校水族館通信 海の中と水揚げ後で姿が変わる魚がいる。たとえば海の中では青く、水揚げすると黄色になるシイラのように体色が変化する魚は何種かいる。シイラは室戸でもよく水揚げされているので、廃校水族館の魚を描いた日替わりチケットでも海中版と水揚げ版の2種類を用意している。 先日、水揚げでウロコがはげ落ちることから「裸」と名付けられたハダカイワシの仲間がまとまった量、取れていた。私は見たことはないが、海中でウロコがはがれていない状態の姿は黒と銀色がキラキラ輝いて美しいそうだ。 漁港には選別時に傷んでいるのが見つかったり、食に適さなかったりする魚が捨てられる投棄箱がある。残念ながらハダカイワシの仲間は投棄箱内で見かけることがある。しかし、漁師さんは「揚げるととてもおいしい」と言う。廃校水族館の職員もおいしいと言っていた。 ではなぜ投棄箱に入れられるのか。ハダカイワシの仲間にはワックスエ