流行中のジカ熱の感染拡大を阻止しようと、主要学術ジャーナルや保健衛生団体、研究機関、資金助成機関は、ジカ熱に関するデータや研究結果を共有する宣言書に署名しています。この目的に賛同した国際団体には、国境なき医師団、米国立衛生研究所(NIH)、ウェルカム・トラストを含む20の団体、そしてシュプリンガー・ネイチャー、サイエンス、New England Journal of Medicine(NEJM)など、11の出版社が含まれます。 感染症の流行時に研究データや結果をただちに開示することは、研究者が流行パターンを理解し、予防と治療の方法を確立する上で、不可欠です。しかし、地理的・文化的・倫理的な制約から、データの共有は難しいのが常です。エボラやMERS流行時など、過去の公衆衛生上の危機でも、データ不足のために、流行を食い止めることが難航しました。このため、ロンドンのウェルカム・トラスト理事を務め