弦理論(ひも理論)は、物理学においておそらくもっとも議論が尽くされた量子重力理論ですが、今、この理論が再び議論の対象になっています。ただし、今回は弦理論の正しさが証明されることになるかもしれません。 弦理論は、すべての素粒子は一次元の弦によって構成されており、これらの弦が宇宙空間を伝搬し相互に作用しているという仮説で、「余剰次元(隠れた次元)」の存在も示唆していますが、科学的に証明されているわけではありません。しかし、Journal of Cosmology and Astroparticle Physics 誌で最近発表された論文で、余剰次元の存在の解明が試みられています。それは、弦理論を直接的に裏付けるものとなります。重力波が存在する証拠を科学者たちが発見したのは、およそ2年前です。また、時空の歪みとして捉えられている重力波の存在を初めて予想したのは、アインシュタインです。 マックス・