研究論文を書くときに最初に行うべきことは何でしょう?そう、アウトラインを作ることです。書き始める前に枠組みができていれば、研究で得られたすべての情報やアイデアを、手際よくまとめることができます。また、アウトラインを作ることで、情報の抜けや漏れを防ぎながら理路整然と書き進められるはずです。このビデオでは、IMRAD形式(イントロダクション、方法、結果、考察、結論)の研究論文のアウトラインの作り方をご紹介します。
![研究論文の枠組みの作り方](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d37f6dbdbac6923d0f14f8c9b56731392b719475/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.editage.jp%2Finsights%2Feditagejp%2Fproduction%2FHow%2520to%2520create%2520an%2520outline%2520for%2520your%2520research%2520paper_0_0.jpg)
論文の序論で、必ず研究の背景について述べる必要があります。ここで研究テーマについて説明し、当座の課題の前後関係をはっきりさせましょう。また、詳細な文献レビューを行い、テーマに関して先行研究で述べられていることを説明した上で、最近の動向を述べ、自分の研究に繋がる先行研究の隙を特定してください。さらに、研究対象の課題を説明し、先行研究の中でその課題が何らかの形で検討されてきたかどうかについても簡単に触れましょう。ここから、リサーチクエスチョンと目的に繋げてみてください。 以下の記事も参考にしてください: 信頼できる科学文献をインターネットで探す方法は?文献レビューを書くとき、最初に主張をしそれから証拠を見つけてもよいですか?専門家からのアドバイス:科学論文を読む習慣をつけよう
研究デザインについて助言するには、あなたが提示しようとしている手法についての情報がもう少し必要です。提示したい手法に最適な研究デザインは、研究者であるあなたが選択しなければなりません。リサーチクエスチョンを立て、それに対してどのようなデータやエビデンスが必要なのかを整理してみてください。また、自分の裁量で使用できるリソースも考慮に入れましょう。他の病理研修医にインタビューを行うのはどうか?病理診断に関する問題を理解するためのデータは入手可能か?電子化された病理診断にアクセスし、それらをデータとして利用することは可能か?これらのことを一度確認してみてください。 まずは文献調査から始めてみるのもよいかもしれません。出版済み論文の中から、病理診断の手法に関するものをピックアップし、それぞれの研究にどのような研究デザインが適用されているのかを調べましょう。こうすれば、適用できそうな研究デザインのタ
2本の論文で、同じあるいはごく似かよった方法を用いることは問題ありません。2本の論文の重点が十分に異なっていれば、サラミ論文とはみなされません。方法のセクションは似ていても構いませんが、リサーチクエスチョンはまったく違ったものでなければなりません。また、その他のセクション(文献レビュー、考察、得られた結果の分析)も、完全に異なっていなければなりません。 以下の点にも注意しましょう。 2つの論文を明確に区別できる差異があることを確認する。 論文2の方法セクションで、出典として論文1について明記する。(論文1は査読中とのことなので、出版を待ってから引用した方が無難でしょう。論文1の出版を待てないという場合は、せめて受理されるまで待ち、ジャーナル1に受理され出版される予定だということを書き添えて引用しましょう。) 論文2を投稿する際、カバーレターに、論文1の方法セクションと類似していることを伝え
どのような研究論文であれ、自分で執筆する前に、まずは出版済みの論文をいくつか読んでみることが大事です。各種学術論文は、それぞれ特有のスタイルで書かれていることを理解した上で、それらのスタイルに従って書かなければなりません。実験報告書を書くつもりであれば、すでに出版済みの実験報告書をいくつか読んでみましょう。読み慣れてくれば、論文の書き方も自然と明らかになってくるはずです。 一般的に、実験論文あるいは実験報告書は以下のような構成となっています。 序論(Introduction): 研究の課題と目的、リサーチクエスチョンを述べます。 関連研究(Related Work): 分野における関連研究の概要を簡単に説明します。文献レビューと同様のものですが、そこまで徹底的に行うものではありません。 実験計画(Experimental Design): なぜその計画が研究課題に適しているのかを説明します
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