英国の欧州連合(EU)離脱は世界に大きな衝撃を与えました。エコノミストや政治家は、経済の安定に影響が出ることを心配していますが、英国の学者たちはまた別の懸念を持っています。ノーベル賞受賞者を含む英国の学者の多くは、自国の科学の発展が続くよう、EU残留への支持を表明してきました。英国は、世界の研究者の3.3%が拠点とし、科学研究の6.9%を発信している国であり、科学界で中心的な役割を果たしている存在です。このため、研究者の割合で世界をリードしているEUから離脱するという決定は、当然のことながら学術界を不安と落胆をもたらしました。 英国はEUの主要メンバーとして、この連合体から学術界での多くの支援を受けてきました。以下は、英国がEUの一員であったことで受けてきた恩恵です。(出典は末尾の参考記事をご覧ください) 1. EUが英国に拠出する科学研究費は年間約10億ポンドにのぼる。実際、英国はEUの