世界最大級の東京電力柏崎刈羽原発の再稼動を左右する、新潟県知事選が6月10日に行われる。この知事選、与野党激突の決戦となると同時に「県民党争奪戦」の様相も呈している。 ⇒【画像】花角氏の出馬会見で配られた資料 「候補擁立難航」「出遅れ必至」との予測に反して野党陣営は、5月8日に柏崎選出の池田千賀子県議が電撃的に出馬表明。与党陣営がキャッチフレーズにしようとしていた「県民党」を先取りして「本家県民党」を名乗り始め、「総理官邸のご意向に逆らわない“優秀な官僚”では原発再稼動が進む恐れがある」として、与党側を“エセ県民党”と批判したのだ。 ◆新潟県民有志の出馬要請に、花角氏が立ち上がったということになっているが……。 “エセ県民党”と批判されたのは、佐渡出身の国交官僚の花角英世・海上保安庁次長。二階俊博・自民党幹事長が運輸大臣だった時の秘書官だった。 「二階幹事長は『政界寝業師』との異名を持つ、