肥満であるために、学校でのいじめや職場での差別など、さまざまな偏見の対象になりやすいものだが、実は、痩せた人が肥満を嫌うのは、本能的に肥満は病気を連想させ、肥満の人を一目見ただけで腐った食べ物を見た時と同じ嫌悪感や吐き気を催すことが研究の結果明らかになり、このような肥満に対する反応は人間に昔から備わっている、自然な反応であると分析されたことが伝えられた。 進化と人間の行動に関する研究誌「Evolution and Human Behaviour」に発表された研究によると、病原となるバクテリアやウイルスは目に見えないため、人間の脳は通常、発疹や外傷などの、目に見える形での症状に反応するように進化してきており、病気であることを示すこれらの症状には、余計な体脂肪、すなわち肥満も含まれているという。 研究では被験者にアンケートを実施。その結果、肥満に対して最も強い嫌悪感を抱いている人は、病気に対し