Online ISSN : 2186-103X Print ISSN : 0386-0507 ISSN-L : 0386-0507
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This paper aims to clarify the standard shape character of Yato-topography by classifying the small valleys whose small administrative unit name includes “Ya” that means valley. In the case study area, there are most Yato-topography with following characteristics, the reclaimable fields area is about 1 ha, the forest area is about 3 ha, the entrance width of vale is about 60m, and the distance fro
The author once published two reports of criticism, in 1982 and 2001, on the legend of movement against railway construction during Meiji Era, spreading all over Japan. On many books of regional history, both in academic or journalistic works, they have introduced the legend that there were many movements against railway, for the infringement to right vested in feudal system, or simple ignorance t
There have been many oral traditions relating to oppositions against railway constructions in the early period of railway development in Japan. The most famous oral traditions have been in Shukubamachis (towns or villages with facilities for relay post-horse), where the inhabitants had There have been many oral traditions relating to oppositions against railway constructions in the early period of
砂州の寒村だった横浜村は,修好通商条約の開港場に選ばれ,生糸貿易によって発展し,現在日本最大の政令指定都市と なっている.1858年の条約では,開港場は東海道の「神奈川」であった.しかし幕府は,長崎出島のような閉ざされた居留地を意図して,「横浜開港場」を突貫工事で建設し,1859年7月1日の開港日に間に合せた.そして翌年,横浜村の住民を移住させ堀川を開削して,水路で囲まれた「関内」を作り上げた.島崎藤村の小説「夜明け前」では,高額な生糸相場のうわさを耳にした木曽の生糸商人一行が,百里離れた開港直後の横浜を訪れている.そして同行した医師の眼を通して,横浜の様子を詳しく伝えている.また開港前後に来日した外国人写真家は,当時の貴重な歴史写真を残している.本報では,小説「夜明け前」と外国人写真家の歴史写真と共に「横浜開港場」を辿ってみる.
Online ISSN : 2189-8278 Print ISSN : 0913-3801 ISSN-L : 0913-3801
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本稿では、維新後に開港された新潟を素材として、近世・近代移行期日本の地方の編成のあり方と、開港場において展開される対外交渉との関係について考察を加えた。近世社会における対外交渉は、それぞれの地点が、対外関係を担当する「役」を負うという点で、近世的な身分制の構造に規定されていた。幕末開港期にも、開港場の奉行は対外関係を取り扱う特殊な役人であった。維新後、開港場を管轄する直轄県の官員が、外国官、のちに外務省の官員を兼任するという形でこの状況は継続する。ところが、この方法は、開港場を管轄する直轄県当局の方針と、後背地で発生する諸問題を管轄する直轄県との間で方針の相違を生む。明治2年に新潟で発生した米穀移出の禁止(津留)問題はこうした問題の一例として理解することができる。こうした状況は、開港場が、対外関係を基軸に組織される特異な空間であるという点で、列強にとっても好ましいものであったが、廃藩置県に
ブルデューの文化資本は,支配と不平等に文化がどのように関わるかを分析するための概念である。本稿では,この概念に焦点を当てつつ,ブルデューが「階級」を支配と不平等にどのように関わらせて概念化したのかを考察する。さらに,他の社会学者によって,ブルデュー派階級分析と呼びうる理論と方法がどのように展開されてきたかを論じる。 ブルデューの階級分析で軸になる概念は「社会空間」である。これは階級構造に意味が近いが,ブルデューによれば「社会階級」なるものは実在しない。「実在するのは社会空間であり,差異の空間であって,そこでは諸階級が潜在的状態で,点線で,つまりひとつの所与としてではなく,これから作るべき何かとして実在する」という。階級分析を行いつつも「社会階級」の実在を否定するという,この一見分かりにくい論理構造によってブルデューの「階級」分析は構成されている。社会空間における行為者の客観的位置は,資本の
本研究では、甲信越三県の国立大学(山梨大学、信州大学、新潟大学)を対象に、旧軍施設の転用実態を整理する。山梨県では、罹災した山梨師範学校と山梨工業専門学校が、近隣接する旧軍施設(旧歩兵第49連隊)に移転し、新制移行後、その校地と元の校地の一帯に集約移転した。長野県では、非罹災の松本医学専門学校が、郊外の旧軍施設(旧歩兵第50連隊)に移転し、新制移行後、松本市内に限っては、その校地及び隣接地に集約移転した。新潟県では、新潟第二師範学校が、隣接する城址の旧軍施設(旧第13師団司令部)に女子部を開設して校地を拡張した。また、非罹災の新潟青年師範学校や新潟県立農林専門学校は、他都市の旧軍施設(旧歩兵第16連隊、旧歩兵第16連隊第3大隊)に移転した。新制移行後は、新潟市郊外の新たなキャンパスへの集約移転が進められた。
女性運動の先駆として有名な『青鞜』(1911年創刊) の研究において、「レズビアニズムの排除」が指摘されてきた。しかし、それが平塚らいてうが執筆した評論的な文章のみを分析して得られた結論であり、文学的な作品におけるレズビアン表象については検討されていない。本論では、『青鞜』における四つのレズビアン小説を、同時代の女性同性愛言説との関係性において読むことで、「レズビアニズムの排除」という理解を修正することを試みた。1913年前後〈新しい女〉の社会問題化をきっかけに、『青鞜』の女性解放論者の周りで女性同性愛をめぐる言説が多く浮かび上がってきた。『青鞜』の小説が、外部の同性愛言説に応答しながら、レズビアニズムに対する意味づけを更新していた。そこには「レズビアニズムの排除」に収まらない言語表現が確認できる。女性同性愛を揶揄するスキャンダルな言説に対し、小説はそれに対抗しまたはそれを攪乱している。さ
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本研究では,中学校の生徒の指さしや注視に着目し,印刷と電子のメディアにより生徒の読書行為がどのように異なるのかを授業の文脈に即して明らかにした。公立中学校において,15日間のフィールドワークを通して,9時間の授業を参与観察し,ビデオデータを収集した。教科書以外の多様な印刷メディアと電子メディアを利用する生徒の読書行為を観察する場所として適切であると考え,学校図書館を活用した授業を分析の対象とした。まず,1クラス33名の3年生を協力者としたビデオデータより,各メディアの共有場面を1秒間隔で静止画像に切り出し,印刷メディア31シーン(3,611枚),電子メディア49シーン(2,394枚)の合計6,005枚の静止画像を5つの読書行為に分類し,印刷と電子メディアを利用する際の連鎖パターンの特徴を捉えた。次に,マイクロ・エスノグラフィーの手法を応用し,各メディアの特徴的な読書行為の連鎖パターンがどの
箱根温泉・大涌谷の「黒たまご」は,地熱と火山ガス等の化学反応を利用した産物であり,古くから箱根の名物である.卵殻の黒い理由の詳細は,長らく不明のままであった.科学的な知見が少ないまま,殻表面に硫化鉄が付着するためと言われてきたが,黒たまごは放置しておくと1日程度で褪色してしまう.硫化鉄は空気中で比較的安定なため,褪色現象を説明することは困難である.本研究では,まず,黒たまごをクエン酸水溶液中に静置し,薄膜状の黒色物質の単離を行った.次に,単離された黒色物質をさまざまな非破壊及び破壊分析法を用いて検証した.その結果,無機成分は少なく,有機成分であるタンパク質様物質を多く含むことを明らかにした.さらに,炭素(C)・窒素(N)・硫黄(S)の含有量が多いことから,有機物と硫黄を介した架橋反応の形成も示唆された.卵殻外層の黒色物質は,タンパク質様物質のメイラード反応(褐変反応)により生成され,空気中
「日本研究のための歴史情報」プロジェクトでは、明治以降の近代法体系に基づく全法令のオープンデータベースシステムの構築を目指している。その最初の作業として、日本国憲法施行以前の法律と勅令のデータベース化に取り組んでいる。日本政府の「e-Gov法令検索」は、データ利活用の観点から、法令標準XMLスキーマに従った現行法令のデータを提供している。本プロジェクトでも、共通規格として、このスキーマに準拠する方針である。しかし、このスキーマは、その策定時(2017年)において有効な法令の文書構造を記述できるように設計されたため、日本国憲法施行以前の法律や勅令に適合することは担保されていない。本報告は、明治19年から大正10年までの法律・勅令の文書構造を分析した結果をもとに、法令標準XMLスキーマに対して追加・変更が必要な事項と、同スキーマが対象としていない上諭の構造化に必要な事項を示す。
国家・社会制度に関する政策は、法令を通して制度化されるため、日本社会の動きは、法令情報を介して捉えることができる。本研究は、制定・改正などを通じた法令の連続的変遷を把握し、日本の国家・社会運営の長期的変化を調査するための研究基盤の確立を目指すものである。その最初の目標として、明治以降の全法令を検索可能なオープンデータベースシステムの構築を進めているが、現在、明治 19(1886)年から平成 29(2017)年までに公布された法律と勅令のXML文書化を完了し、それらの全文検索が可能なデータベースの構築を終えた。本報告では、既存のデータベースの問題点について述べた上で、構築したデータベースを説明する。
Faunal survey of dragonflies and damselflies in the Akasaka Imperial Garden, Tokyo, was conducted during 2012 to 2022, and recorded a total amount of 38 species including some species possibly occasionally came from outside (e.g. Anotogaster sieboldii). Previous study from 2002 to 2004 by Saitô et al., (2005) reported 24 Odonata species from the garden. In comparative with this record, additional
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