建築家の安藤忠雄氏の発案により大阪市北区の中之島で建設が進められていた「こども本の森 中之島」が完成した。子どもたちの素直なまなざしと感受性を大切にする「物語の聖地」にしたいという思いを具現化した「本と出会い、本を楽しみ、本に学ぶ施設」となる。壁側の本棚に陳列した1万7821冊の蔵書が森の木々のように空間を包み、子どもたちを出迎える。新型コロナウイルスの感染症の拡大防止のため、開館時期は未定としており、早期の開館が待ち望まれている。 2月29日の報道向けの施設公開には、発案者で設計も手がけた安藤氏も出席し、「この場所から大阪、日本のリーダーとして、羽ばたいてほしい。東京ではできない、全国でもできないことを大阪から発信していきたい。今後も図書館の方、子どもたちと一緒に、図書館を育てていくつもりだ」とあいさつし、完成を喜んだ。
【中央図書館は「知の情報C」に】 千葉市教育委員会は、新たな図書館計画となる(仮称)千葉市図書館ビジョン2040案をまとめた。中央図書館を拠点としている予約図書などの物流機能は作業スペースなどの面で限界に近づいていることから、図書資料の物流機能拡大や各図書館の施設価値最大化を図るため図書資料の保管・物流機能を一元的に担う新たな拠点を整備する施策を示した。 同ビジョンは、人口減少、デジタルトランスフォーメーションの進展などを受け、従来の図書館の枠にとらわれず将来にわたり地域における知の拠点として市の発展に貢献できるよう取り組むべき指針として策定する。目標年次は2040年に設定した。 保管・物流機能拠点を整備することで、中央、稲毛、緑、美浜などの駅近接図書館における利用頻度の低い図書資料の保管スペースを有効活用できるようになる。保管・物流拠点は民間機能を活用した運営体制の導入を目指している。
神奈川県藤沢市は、「藤沢市民会館再整備サウンディング調査等支援業務委託」を公募型指名競争入札した結果、369万円(税別)の国際航業に決めた。予定価格は430万円(同)、最低制限価格は365万5000円(同)で、1日に開札した。落札者の支援を受けながら、2020年度の基本構想策定に備え、サウンディング調査やワークショップを開く。 落札者のほか、日本総合研究所が350万円(同)で応札し、最低制限価格未満で失格となった。 支援業務の概要は、▽実施要領の作成支援▽実施要領等調査説明会と見学会の開催支援▽調査の前提条件の整理支援▽調査項目の作成支援▽調査実施の支援--のほか、市民向けワークショップの運営補助など。履行期間は20年2月29日まで。 所在地は鵠沼東8-1ほか。建ぺい率は80%。容積率は400%だが、地区計画で300%に制限されている。JRや小田急線などが乗り入れる藤沢駅から徒歩圏内の場所
千葉県佐倉市は、(仮称)佐倉図書館等新町活性化複合施設の基本設計概要を公表した。規模はRC一部現場打ちプレストレストコンクリート造地下1階地上3階建て延べ3688㎡。敷地の高低差に配慮しながらこれまで通りイベントに利用できるスペースを確保しつつ、図書館の開架エリアを地下1階に1フロアで配置している。2019年度予算案には設計委託費6510万円を計上しており、公募型プロポーザルで選定した岡田新一設計事務所が9月中旬まで実施設計を進める。 地下1階(1860㎡)は図書館の一般開架と児童開架の両エリアや事務室、地上1階(880㎡)は屋内がエントランスホール、屋外がまちなか広場と駐車場、2階(620㎡)は図書館のうち歴史資料の保存・学習エリア、3階(370㎡)は閉架書庫とする。地下1階の北側は図書館利用者の専用庭「としょかんテラス」を設ける。 建設地は城下町の街並みが残る新町通り沿いの4390㎡(
【委員長に神保氏、整備検討委が初会合】 神奈川県厚木市は11月30日、市役所や図書館、(仮称)こども未来館などの機能を盛り込んだ施設整備に向け、複合施設等整備検討委員会の初会合を開いた。委員長には神保忠男厚木市自治会連絡協議会長、職務代理者に中村幹夫厚木商工会議所会頭を互選した。計5回の検討委員会を開き、事業手法や整備スケジュールなどを具体化する。2018年度内の基本計画案、19年度第1四半期中の基本計画策定が見込まれる。 検討委員会で事務局は複合施設建設予定地の中町第2-2地区の面積として約8800㎡、同地区周辺整備事業区域として約4.5ha、複合施設等の整備を検討する区域(バスセンターなど含む)として約1.8haとする規模感を示したほか、複合施設に盛り込む各機能の基本構想などを説明した。 市役所の再整備については9月に「厚木市新庁舎整備基本構想」を策定。建設予定地を小田急小田原線本厚木
【延べ5万㎡超施設も可能】 神奈川県藤沢市は、設置後約50年が経過する総延べ1万0763㎡の「藤沢市民会館」について、大規模改修と建て替えの両面から再整備のあり方を検討している。隣接地で同じく老朽化が進む延べ1314㎡の「南市民図書館」は建て替えを視野に入れて再整備を検討している。2018年度内に一定の方向性を出す予定だ。敷地面積は計約1万9000㎡で、延べ5万㎡超の施設整備も可能となる。 16年度に策定した「第2次藤沢市公共施設再整備プラン」では、両施設の一体整備のほか周辺施設の機能集約や複合化を検討するとした。PPP/PFI導入の考え方は事業費の総額が10億円以上を見込むことから、基本構想策定時に詳細な検討をするとした。 市民会館は17年度に梓設計が担当した「藤沢市民会館建物調査委託」の結果、構造体コンクリートは必要強度を持ち、耐震性に問題はないものの、屋根・外壁や内部仕上げ、設備など
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