本をたくさん読む人にも悩みはある ――三宅さんの著書『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(以下、『なぜ働』)が今年4月の発売から2ヵ月で15万部のヒットとなっています。これはタイトルにあるような状況に悩む人が多いことを示していると思います。一方、お笑い芸人として活動するニシダさんは、年間100冊を読む読書家として知られていると同時に、大学で3回留年して2回退学になったり、仕事でも何かとルーズな一面があったりと、メディアで披露されるエピソードからは怠惰なイメージもあります。いわば「働いていると本が読めなくなる」人とは正反対の存在なのではないか。そこで今回、共に1994年生まれのお二人に、読書と労働についてうかがっていきたいと思います。 ニシダ この対談のお話をいただく前に、『なぜ働』は読んでいました。書店で見つけて、タイトルがいいな、と。日本人の読書史が丁寧にまとめられていて、偉そうな言
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