ハブ類は南西諸島において、飛び石状の特異な分布をしていることが知られている。北からトカラ列島南部に近縁種のトカラハブが、奄美群島と沖縄諸島にはハブとヒメハブが、八重山諸島にはサキシマハブが生息するが、宮古諸島には生息しない。奄美大島、徳之島、沖縄本島にはハブがいるが、その間の沖永良部島、与論島には生息しない。沖縄本島周辺では、伊江島、伊平屋島には生息するが、その間の伊是名島にはいない。久米島、渡名喜島には生息するが、粟国島は2017年以降に目撃・捕獲されるようになるまで長らくいないとされてきた[6]。慶良間諸島でも、渡嘉敷島には生息するが、座間味島にはいないなど、近接した島でも生息する島と生息しない島に分かれている。 ただし沖縄本島では、人為的に持ち込まれたサキシマハブ、タイワンハブが飼育施設から流出して、繁殖・定着している[7]。 島ごとの各種ハブの自然分布がこのようになった理由について