ウェブサイト上に表示される広告に、人間ではなくネコをターゲットにした新しい広告が登場し始めている。人間向け広告よりクリックされやすく、なおかつ商品の購入にも結びつきやすいのだという。 バナーの中を縦横無尽に走るネズミや、画面内を素早く飛び回るハエの動画。一見すると意味不明だが、どちらもネコの注意を引くために作られたネコ向け広告「キャット・ターゲッティング・アド(CTA)」だ。大手広告代理店の博電が、動物心理を研究する千葉電波大学農学部と共同で開発した。 配信の狙いについて、博電の担当者は「人間向け広告の頭打ち」を理由に挙げる。ネット向け広告費は今年にも地上波テレビ向けを上回ることが確実視される一方、スクロールしても付きまとう広告、画面の半分以上を占める巨大な広告、指を置こうとしている場所に不意に現れる広告、消すための「×」ボタンが小さすぎる広告、日本語がおかしい広告、漫画の1コマだけを切り