福島県桑折町中心部で今年2月末まで、喫茶店と図書館を組み合わせた「カフェ図書―plat(プラット)」を運営した東北大の学生サークル「都市・まちづくり研究会」が21日、店名を「まゆたま」に改めて旧店近くの桑折町北町に再オープンさせる。プレハブ小屋を活用した旧店から引っ越し、金物屋だった空き店舗に店を構えた。町民にも運営委員になってもらい、町全体を巻き込んだ運営を目指す。 カフェ図書は、誰でも気軽に入れる場所を町中心部につくろうと始まった。家具と本は町民から譲り受け、研究会手作りのプリンやクッキーを提供。約4000冊の蔵書を備え、昨年10月の開店から営業した4カ月半の間に約1100人が訪れたが、店舗の契約上の理由で閉店した。 研究会の代表で都市・建築学を専攻する苅谷智大さん(23)=東北大大学院工学研究科1年=は「応援してくれる人もいたが、カフェ図書のことを知らない町民が多かった」と経緯を