相当なレベルの残念な回だった。 「失踪した管理人・矢島が、作家・夏川郷士を殺害して自殺に見せかけた」という仮説 さゆりの母(屋敷の管理人の妻)の遺品から、夏河が書いたと思われるノートが発見され、そのノートの記述内容を検証して、仮説に辿り着いた。 ノートの内容は、「ノートを書いた本人」が「あの男」が自分を殺すのではないかと思い怖れて、日常出来事にも恐怖を感じていたというものだった。 単なる創作ノートなら取るに足らないモノだが、夏川郷士は「自然主義文学の影響を強く受け、自ら体験したことしか以外は書かないという偏狂な作風」だったので、実際の出来事だったのではないかと考えられる。 そのノート内容を検証すると、屋敷の管理人の矢島が「あの男」に該当した……。 もちろん、この仮説は相棒ファンなら一目瞭然のフェイク。さらに、大女優の岩下志麻が絡んでいて、大部分の視聴者が「彼女が犯人だろう」と予想したはずだ