改めて、議論は、学校図書館に「人」を、か、学校図書館に学校図書館専門職を、なのか、ということなのだ、ということだとわかった気がしています。ただ(いっぱい)人がいりゃいいというのじゃないですよ、職場/仕事は。 世界的にみて、学校図書館専門職の職務の総体がひとつであるのに、これを分割しようという動きであるとしか、私には、二職種制確立の主張は、見えません。たとえば、子どもの読書サポーターズ会議の最終報告書の参考資料にいろいろな学校図書館関係教職員の責任や役割分担を示した図表はあります。「学校図書館の専門スタッフとボランティアの役割分担例」なんて見ると、こんなオリジナリティのあるもの(世界でただひとつの存在でしょう:笑)よく作ったなあと頭が下がります。が、よく見てみましょう。実は、ぜんぜん、職務の切り分けはできていない。とくに、教育活動に関わる部分は、ほとんどが、司書教諭と学校司書の両方が行うこと