明日香村にある国内最古の本格的な庭園跡の発掘調査で、石を階段状に積み上げた池の護岸などが新たに見つかりました。 今回の調査で池の全容がほぼわかり、専門家は「庭園文化がどのように日本風に変化したかを考える貴重な資料だ」と話しています。 明日香村の「飛鳥京跡苑池」は、1300年余り前の飛鳥時代に天皇の宮殿のそばに造られた国内最古の本格的な庭園の遺跡です。 県立橿原考古学研究所が庭園にあった2つの池のうち北側の池を発掘調査したところ、最大50センチほどの石を7段から9段ほど階段状に積み上げた池の護岸が、新たにおよそ20メートル分、見つかりました。 また、護岸に囲まれた内側は、池の中心に向かって緩やかに傾斜をつけるように土が盛られていることもわかったということです。 石を積み上げた護岸は、これまでに見つかったものも含めると、池の周囲およそ140メートルにわたるということで、池のほぼ全容が明らかにな