1日付け産経社説から。 【主張】姉と弟遺棄 親の無自覚ではすまない やりきれない事件が起きた。 大阪市西区のマンションで、23歳の風俗店従業員の母親が3歳と1歳の幼い姉弟を部屋に置き去りにして餓死させた。 死体遺棄容疑で逮捕された母親は昨年5月に離婚し、2人の子供と暮らしていた。「ご飯をあげたり、お風呂に入れたりするのが嫌になり、子供なんかいなければよかったのにと思うようになった」「自分の時間がほしかった」と供述しているという。 育児放棄は児童虐待のひとつである。しかも「小さな子供だけでは生きていけないのはわかって」いながら、「戻って助けてやらなければとは思わなかった」と言うから、置き去りにしたのはすなわち未必の故意による殺人だ。 女手ひとつの子育てが並大抵ではないにしても、あまりにも身勝手、無責任だ。親の自覚も愛情のかけらも感じられない。 放置された姉弟は、空腹、不安、寂しさを、泣くこと