スペインからの報道によると、マドリードの空港で150人以上が死亡したスパンエア機墜落事故で、遺族らは25日までに、同機が計器故障のためいったん離陸をやめてターミナルに戻った際、不安を感じた一部の乗客が同機を降りたいと願い出たが、乗務員が認めなかったと証言した。 事故調査委員会による墜落原因究明と並び、乗員と乗客のやりとりも今後の調査の焦点となりそうだ。 死亡した男性の妻によると、墜落前に夫婦は携帯電話のメールで連絡を取り合った。故障による出発遅れについて夫から連絡を受けた妻は、同機から降りるよう夫に伝えた。夫からは「降ろしてもらえない。(扉は)すべて閉まっている」と返信があったという。 飛行機を降りたいと願い出た乗客は複数いたとの報道もある。(共同)