印刷 山口組の代紋が刺繍(ししゅう)された作業服を暴力団事務所に納品したとして、大阪府公安委員会は府内の衣類販売会社に対し、暴力団への利益供与をやめるよう府暴力団排除条例に基づく指導書を交付した。交付は31日付で、府警が1日発表した。 捜査4課によると、衣類販売会社は5〜8月、山口組系暴力団から作業服の注文を受け、相手が暴力団で、その活動を助けることを知りながら計11着(6万1250円相当)を納めた疑いがあるという。府公安委は、組長にも注文をやめるよう指導した。 作業服は夏は銀色、冬は紺色で、左胸に代紋の刺繍がある。暴力団関係者らの間で「戦闘服」と呼ばれ、組員が事務所の留守番や山口組総本部(神戸市)の駐車場の交通整理をする時などに着ていたという。 府警は5月、この暴力団事務所を家宅捜索し、作業服の納品伝票を見つけて取引を把握した。衣類販売会社は「十数年前から受注してきた」と説明して