パソコン部品店に貼られたHDDの価格表。洪水の影響で価格が跳ね上がっている(東京・秋葉原で)=工藤菜穂撮影 タイの大洪水による影響が日本の消費生活にも広がっている。 パソコンのハードディスクドライブやプリンター、カメラ、冷蔵庫、眼鏡レンズなどが品薄になったり納期が遅れたりしていて、一部で値上がりが続く製品もある。このままではかき入れ時のクリスマス、年末商戦にも影響が及びそうで、小売店では気をもんでいる。 「1万3980円」。東京・秋葉原のパソコン部品店では3日夕、店内に掲示されているハードディスクドライブ(HDD)の値段表が全面的に貼り替えられ、これまで7980円だった容量500ギガ・バイトのHDDは約1・8倍に。ほかの製品も軒並み、1・5倍前後に値上がりした。 タイは、HDDの一大生産拠点で、生産停止によりこの店の仕入れ値は1か月で2~3倍に跳ね上がったという。 店長は「洪水後、値上げは