東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から間もなく六年。福島第一をはじめとする廃炉や使用済み燃料再利用など原発の後始末にかかる費用が膨張している。本紙が政府推計や予算資料を集計したところ国内の原発処理の経費は最低四十兆円に上ることが判明。原発のある自治体への補助金などの税金投入も一九七〇年代半ばから二〇一五年度までに十七兆円に達した。すでに国民が税などで負担した分を除き、増大する費用は電気代や税で国民が支払わねばならず、家計の重荷も増している。 (原発国民負担取材班) 四十兆円は国民一人当たり三十二万円に上る。原子炉や核燃料処理費がかさむのは危険な核物質を処理する必要があるため。自治体補助金も「迷惑料」の色彩が強い。原発の建設・運営費も事故後は安全規制強化で世界的に上昇している。 政府は福島事故処理費を一三年時点で十一兆円と推計したが、被害の深刻さが判明するにつれ、二一・五兆円と倍増。本来
民進党は二十二日、衆院予算委員会の理事会で、大阪府豊中市の国有地が、小学校開設を計画する学校法人「森友(もりとも)学園」に評価額の14%の値段で売却された問題について、法人の籠池泰典理事長の参考人招致を求めた。与党は難色を示した。菅義偉官房長官は記者会見で「法令に基づき適正に処分した」と強調した。 民進党の今井雅人氏は衆院財務金融委員会でも籠池氏の参考人招致を求めた。土中にあったごみの撤去費などを巡り「籠池氏と政府側の話があまりに食い違っている」と指摘した。 菅氏は会見で売却価格に関し「広い範囲で廃材などの埋設物が確認され、通達や基準に基づく撤去費用の算定を踏まえた」と説明した。安倍晋三首相の夫人昭恵さんが名誉校長を務めることには「首相は、学校の設置認可や国有地払い下げに一切関与していないと明言している」と述べるにとどまった。
会談は日本側の完敗だった。平和条約交渉は事実上行われず、同条約に関する声明や文書が出なかったばかりか、四島での「共同経済活動」の協議開始にすら合意してしまった。今後日本は、これらの「負の遺産」をもとにして、対ロ交渉を行わねばならなくなった。 どうすれば日本の主権を損なわない形で四島での「共同経済活動」が可能になるのか。妙案があるとは思えない。平和条約締結に向けての重要な一歩どころか、むしろマイナス効果を及ぼすことが危惧される。主権の所在はどうでもよいとの気分が醸成され、ロシアの実効支配が強化されるからだ。 一つの救いは、日本の主権が侵害される場合、日本は直ちにそうしたプログラムを中止できることだ。日本側が提案している「八項目」の経済協力も、今後ロシアが領土交渉に誠意を示さなければ、中止すべきだろう。北方領土への人的交流の拡大は唯一、評価できる。 プーチン氏は今回、一九五六年の日ソ共同宣言で
民進党の蓮舫代表代行は3日、岡田克也代表の任期満了に伴う9月の党代表選に立候補する意向を固めた。5日に出馬表明する。執行部を支える複数のグループの実力者らと会談を重ねた結果、出馬に必要となる20人の推薦人は確保できると判断した。事実上の岡田氏後継との位置付けで、共産党を含む野党4党による共闘路線を継承するとみられる。関係者が明らかにした。 蓮舫氏は自身が所属する野田佳彦前首相、岡田氏、旧民社系の計3グループの支持を固めたもようだ。 蓮舫氏は3日、中間派の江田憲司代表代行と、非主流派で立候補に消極的な細野豪志元環境相と相次いで会談した。
東京二十三区で、今春の入所を希望して認可保育所などに新規で申し込んだ子ども約六万七千人のうち、約二万四千人が入れなかったことが、本紙の調査で分かった。都が十九日に発表した二十三区の「待機児童」は約五千六百人だが、国の定義に含まれず各区が計上しない「潜在的な待機児童」が、その三倍以上の約一万八千五百人いる実態が浮かんだ。 (柏崎智子、石原真樹) 都発表の待機児童数は四月一日現在、都内全域で八千四百六十六人、二十三区は五千五百九十八人。これは申込者総数から、認可保育所など国の制度に基づく施設だけでなく、都認証保育所など自治体が独自に補助する認可外施設に入れた人数なども引いた数字だ。 厚生労働省は、(1)保護者が育休中(2)特定の保育所のみを希望(3)求職活動を休止中(4)認証保育所など自治体単独の保育事業を利用-などのケースを待機児童から除外できるとしている。 しかし、待機児童にカウント
私たちも「本場」のギョーザが食べたい-。そんなイスラム教徒(ムスリム)の声に応え、佐野市のラーメン店が作った「ハラールギョーザ」が好評だ。地方産品の紹介サイトでは、人気投票で全国一位を獲得。考案した「日光軒」の店長五箇大也(ごかだいなり)さん(44)は「宗教に縛られず、食を楽しんでほしい」と話す。 ハラールギョーザには、イスラム教の戒律が禁じる豚肉やアルコールを避け、ハラール処理された鶏肉を使っている。日光軒は連日、近くのモスクに通うムスリムや外国人観光客でにぎわう。 四年前、パキスタン人の常連客に「栃木にいるからにはギョーザが食べたい」と言われたのがきっかけだ。モスクでハラール食材の情報を集め、味見をしてもらいながら何度も試作。約一カ月かけて「誰が食べてもおいしいギョーザ」を作り上げた。
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