推しの「政治」的な言動に抵抗感があるのは、なぜ? K-POP・韓流ファンは避けられない『日韓のモヤモヤ』 『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』(大月書店) 近年、ますます存在感を増している韓国カルチャー。動画ストリーミングサービスの普及によって韓国ドラマ/映画にアプローチしやすくなり、BTSの世界的人気にけん引される形でK-POPは誰もが耳にする身近なものへと変化した。コロナ禍でも韓国コスメの輸入額は増え、女性や弱者の視点から社会を鋭く切り取る韓国文学やフェミニズム関連書は、日本のフェミニズムをけん引する存在にもなっている。 一方で、いわゆる“歴史問題”は、いまだ日韓の間に横たわったまま。韓国芸能人が歴史や日本について言及するだけで、ネガティブな感情を引き起こされる人もいるだろう。 7月に発売された『「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし』の執筆陣は、一橋大学で朝鮮近現代史(加藤圭木ゼミ)を